進化の構造 1

  • 春秋社
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  • Amazon.co.jp ・本 (672ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393360323

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  • これ程の大著であるのに、論旨の明快さによって、その要約は容易である。これは驚くべきことである。

    1.生命の織物
    リアリティは、全体/部分、すなわちホロンから構成されている。以下に展開するのは、全象限における進化の歴史(AQAL)である。

    2.結び合わせるパターン
    右側の領域における考察。システム理論を基に、20の原則が提示される。20の原則によってホロンの概念が強化され、後に左側領域にもこの原則が適用されることになる。

    3.個体と社会
    20の原則に従って、深度と幅を明確に区別し、Individual HolonとSocial HolonをAQALのなかに適切に位置づけている。

    4.内面の視点
    外面的なアプローチの限界と内面領域の復権。四象限理論の提示により、特定の領域を特権化しないことの重要性を訴えている。

    5.人間性の出現
    人類の集合的な進化の形成段階(左下)を描写。

    6.呪術、神話、そしてそれを超えて
    個人の発達(左上)の考察。前/超の虚偽に陥ることの危険を回避しつつ、合理性までの段階を追っていく。

    7.人間性のさらなる到達点
    ヴィジョン・ロジックからトランスパーソナルの段階まで。神秘主義、および内面領域における妥当要求について。

    8.神性の深度
    神秘主義の各段階。心霊・微妙・元因・非二元。
    「コスモスは永遠に、時間のある世界で時間のないものを求めて前へと動かされる。そしてそれがけっして見つけることのできないがゆえに、けっしてその探索を止めることはない。」したがって、空間・時間のなかに真の解放を見出すことはできない。

    読了。

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著者プロフィール

1949年、米国オクラホマ州生まれ。トランスパーソナルの代表的な理論家。著書に「万物の歴史」(春秋社)「ワンテイスト」(コスモスライブラリー)「意識のスペクトル」「アートマン・プロジェクト」「構造としての神」など.

「2002年 『万物の理論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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