コドモダマシ: ほろ苦教育劇場

  • 春秋社
3.35
  • (3)
  • (16)
  • (22)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 150
感想 : 19
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393373255

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • おじいちゃん、ちち、はは、子。で、外来要素としてのトム。非常にきちんとフォーマットで斜めな教育テーマを参考文献とともにテーマごとに書かれております。って量産、継続が可能なフォーマットなので、継続してみてみたいですね。テーマも時代で変わるだろうし。ただし、本書では一応内部ストーリーとしてもひと段落するという形で1冊にまとまっております。参考文献も気になるものから、気にもならないものまで多種多様。

  • 父と子のコントのような会話を通じて「危機管理」、「思いやりの心」、「サバイバル」、「英会話」等々各種テーマにおける著者の見解が記された本。各章の終りにそのテーマに関連する推薦本も掲載されているので、ちょっとしたブックガイドにもなっている。なお、このスタイルは著者ののちに刊行された「ザ・世の中力」に引き継がれている。本書も相変わらずのパオロ節が冴えている。表紙の絵が藤波俊彦なのもGOOD。ぜったいこの人日本人だよな~。

  • 子供だましは大人のごまかし。

  • 子供が父に質問をしそれに回答するという父と子のコント形式で構成される。関連図書も掲載されており,読み物として面白かった。ただ,得られるものは少なかった。

  • すらすら読めて
    面白い雑学がたくさんあります。
    ただの雑学だけじゃなくって、その根拠もしっかり書かれてあります。
    テーマごとに参考にする本も紹介されています。

  • パオロ・マッツァリーノ先生のためになる・・・かも知れない処世術書。どうでもいいウンチクを散りばめながら、親子が世の中の矛盾をひとつひとつ考えていくというのが本書のスタイル。内容はおもしろかったが、編集がどうもチグハグなのでもう少しスッキリとまとめてほしかった。柳田國男によると「いらっしゃい」は未来を祝福し、希望を述べる挨拶だとか。深い・・・のかな?

  • 『父と子の対話をベースにしたストーリー仕立ての構成で教育にできちゃった婚、格差問題に失業、アスパラでおしっこが臭くなる遺伝などなどの社会問題(?)を縦横無尽にぶった切る労作。
    読みやすく思わずニヤリとしてしまうウィットに富んだ文体。
    発言、行動すべて「滅茶苦茶」なおじいちゃん、「質問大好き」で攻めまくるお子様、それをいなして「大人の回答」で対抗するお父さんというキャラひとりひとりの魅力。
    そして著者の「プロフィール欄」の意味不明さ。
    何をとっても一級品です。いやー、このパオロとかいう人天才。
    この本の一家のお父さんみたいなオヤジになれたらいいかも。
    この人、どんだけ博識なんだよっていうのは置いといて(笑
    この本を貫いているものは、人間への愛情だと思う。
    社会問題を扱ったものにたまに見られる、高い所からの物言い、一方的な断罪といった態度と無縁なのも好感が持てる。

    「難解な法文は専制の表徴である。 平易な法文は民権の保障である」(穂積陳重)

    という格言があるけど、これは何も法律の条文だけじゃなくて公開を前提とした文章なら雑誌や本、新聞、はたまたブログやケータイ小説でも(文学作品はちょっと違う面もあるけど)当てはまるはず。
    特に、難解なことばで読者をまどわせることしか能がない、とまでは言わないけどそれに近い学者の方がもちろんごく一部ではあるものの、しかし厳然と存在しているような気がしてしまうわけでありますが、そのようなごくごく一部の方々にはこーいう本を読んでちょっとでも改善する努力をすることを前向きに検討していただけたらと、若輩者で未熟者で理解力に乏しい勉強不足の私としては不遜ながらつい夢想してしまうことがあるのです。 』

  • 分量すくねー!!「将来の夢はコメンテーターです」と「もろきゅう」ってギャグが好き。

  • この著者の本は何冊か読んだけど、1番面白くなかったかも。何より文字数も少ないし、新書とか文庫で充分じゃないの?

  • 書き下ろし部分のほうが面白い。
    「こどもだまし」的な話もあるし、分量としても物足りなさがあるが、
    これも『読まない力』同様に、色々な問題を考えるとっかかりとしてはアリかも。
    http://takoashiattack.blog8.fc2.com/blog-entry-1270.html

全19件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

パオロ・マッツァリーノ(Paolo Mazzarino):日本文化史研究家。著書に『反社会学講座』『続・反社会学講座』『誰も調べなかった日本文化史』(以上、ちくま文庫)、『読むワイドショー』(ちくま新書)、『「昔はよかった」病』(新潮新書)、『サラリーマン生態100年史』(角川新書)、『思考の憑きもの』(二見書房)などがある。

「2023年 『つっこみ力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

パオロ・マッツァリーノの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×