隷属への道 ハイエク全集 I-別巻 【新装版】

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著者 : F.A.ハイエク
制作 : 西山 千明 
  • 春秋社 (2008年12月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393621820

隷属への道 ハイエク全集 I-別巻 【新装版】の感想・レビュー・書評

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  • 自由とは何か。
    自由をもたらすためにはどのようなルールがあるべきで、また、あってはならないのか。
    自由の背景にある道徳、隷属に向かう背景にある擬似道徳

    2つの世界大戦の歴史の中で、極めて鋭敏な感覚で自由主義と、それを侵しつつある社会主義を分析した非常に勉強になる本です。
    第二次世界大戦中に書かれた本でありながら、現在のポピュリズム、ナショナリズムの流れを示唆するようにも思われる指摘が数多くなされており、今こそ立ち返るべき本だと強く思います

  • 読み直したさ:★☆☆
     第五章,第六章あたりは読み直したい。
     全体を通して計画経済批判。計画化のための権力の委譲は,それが一部のみの委譲だと思っていても,結局は包括的な権力の委譲となる。
     計画主義批判は全体を通して完成する。ただし,第十五章には批判ではなく,第二次世界大戦後の世界の展望が描かれている。

  • 20世紀自由主義陣営の親玉であるF.Aハイエクによる啓蒙書です。第二次大戦の真っただ中で書かれた本です。

    景気循環の著名な研究者であり、ノーベル経済学賞を受賞した人でもあるため、ハイエク=経済学の人というイメージもあるのですが、本書には経済学っぽいクールな感じがまったくないように思います。自らの政治的な思想信条を、数式や理論ではなく言葉で伝えようとする少々暑苦しい本です。

    内容は徹頭徹尾、社会主義に代表される「集産主義」全般へのきわめて厳しい批判で貫通されています。もちろん理屈は通っているのですが、どことなく宗教的な雰囲気すら漂う、読み手を圧倒するようなテンションがただひたすら持続している。集産主義といってもそこには濃淡があって、メリット・デメリットのバランスをとりながらある種スペクトル的に推移するものだろうと日和見主義のわたしなどは思うのですが、ハイエクはこのような「中庸の道」という態度を粉砕します("競争も中央統制も、中途半端に用いた時には、無意味で効き目のない道具なのである"(P.49))。

    本書はリバタリアニズムの信念そのものがどーんと鎮座しているような本です。そんなわけで読まれる方によっては読んでいて不快に思われるかもしれません。ただ、いまの日本も結局のところ、引き続き西側陣営の一員として立ち回っている以上、それを支えている価値観の本質を学ぶこと、そして「それを引き受ける覚悟を知る」ことはどなたにとっても意義があることと思います。

    なお本書も例によって、東浩紀氏の影響で読んだ本です。"自由とは何かについて考えるならまずハイエク"とのことでした。これも死ぬまでわたしの書棚に残っているであろう一冊です。

  • ちょっこし古い。

  • 技術発展が独占を生むという神話。
    政治による特権こそが独占を生み出した。
    そうである。

  • ネオリベラリズムの理論的支柱、ネオコンサバティズムの源流として、リーマンショック以降はケインズの対抗軸として、毀誉褒貶激しいハイエク。
    本書でも自由主義と個人主義を擁護し、集産主義を徹底的に批判する。その批判は、集産主義の理念そのものへの異議申立てから、集産主義を遂行した場合の論理的帰結の矛盾にまでおよぶ。ハイエクにとって、自由主義は社会的厚生を高めるための手段であるだけでなく、自由それ自体守らなければならない価値であり目的でもある。
    そうしたハイエクの自由に対する姿勢は分かるが、やはり時代性は考慮する必要がある。ウェーバーの歴史認識が現代からみれば誤りだらけなように、ハイエクが依拠したのは半世紀以上前の理論。いまとなっては理論的な先進性はないし、経済発展を所与としているのも現代の状況とは違う。あるいはハイエクのシステムに関する思索の欠如について松岡正剛が指摘していたが、この点も留保しなくてはいけない。
    理論的な知見を汲み取るのではなく、ハイエクの問題意識を現代的な課題とどう繋げられるかが問われるのだと思う。

  • ようやく見つけて買ってきたけど、難儀しそうな予感。

  • 小室直樹『日本人のための憲法原論』と通底するところがある。

  • マイケル・サンデルの「これからの正義の話をしよう」で「自由であることこそが正義だ!」という考えが否定されていたが、僕はサンデル先生の考えをそのまま受け入れるべきか逡巡し、自由主義者の考えにも触れておいたほうが良いだろうと思い、この本を手にとった。

    読み終えて、全体主義や計画経済を全否定していることは良くわかった。ただ、あるべき自由の姿がどうにもこうにもイメージできなかった。(自分の理解力の無さもあるだろうが)
    「人による支配ではなく法による支配を!」という考えも納得できたが、法も人が作るものである以上、人間的な何かから逃れられないのではないかという疑問が残る。

    なぜ人は自由でない方向へ進んでしまうのか、人の選択を支配しているのは一体何なのかというところが知りたくなってきたので、積読状態である「自由からの逃走」と「選択の科学」を読んでそこらへんの理解を深めたい。

  • リバタリアンがどういった考えを持っているのかが分かる本。
    ミルトン・フリードマンの『資本主義と自由』に比べると、概念的な部分が多い。
    とは言え、ハイエクの考え方も知っておいて損はないので、読んでみると面白いかと。
    リバタリアニズムは合理的で、なかなか反論するのが難しいことを再認識する。

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