- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784394301042
感想・レビュー・書評
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春陽堂から大正時代に刊行された江戸川乱歩短編集を文庫で復刊したものです。表紙も含め春陽堂版が一番雰囲気が出ていると思います。本短編集には、"屋根裏の散歩者(1925)""鑑地獄(1926)""押絵と旅する男(1926)""火星の運河(1926)""目羅博士の不思議な犯罪(1931)""虫(1929)""疑惑(1925)"の7篇を収録。表題作の"屋根裏~"は、ご存知 名探偵明智小五郎が登場する作品ですが、その他のものは人の狂気が垣間見える作品です。現代にも通じる変態趣味が満載です。
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こののぞき見の禁断の感覚、いいよー。
それでいて、ぴたっと屋根裏の穴から口に合うわけがないとか、
合理性が顔をのぞかせるとこがぞわぞわくる。
押し絵と旅する男のマジックリアリズム的描写もするっと入って来た。
映像化もよかったです。
宮崎真純の令嬢が… -
同じ本を二冊も買ってしまった…。
誰かにあげたいけど、
こんな趣味の人、近くにはいない気がする。
さすが江戸川乱歩なんですけど
★4にしとくかな。
以前感じた「おおおおー」という感嘆が起きなかったので。 -
08.06/18 08.06/20
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屋根裏の散歩者=屋根裏で思いついた完全犯罪。明智小五郎の活躍。乱歩が実際に屋根裏に入り考えついたらしい/鏡地獄=レンズや鏡に執着した男が迎えた地獄/押絵の旅する男=郷愁漂うファンタジー/火星の運河=意味不明/目羅博士の不思議な犯罪=幻想的トリック/虫=死体の腐乱が美しく感じられる/疑惑=父親殺しの動機は全員にあり
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こんなこと、本当にやっちゃあいけません。
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乱歩は色々な版元から、さまざまな形態/編纂で作品が出されているが、文庫なら個人的に春陽堂版が気に入っている。現在は光文社で全集化しているが、背厚が苦手、、、