D坂の殺人事件 他六編 (江戸川乱歩文庫)

著者 :
  • 春陽堂書店
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感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784394301066

感想・レビュー・書評

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  • どうでもいいですが、多賀新さんの絵が乱歩ワールドにピッタリな気がするという理由から春陽堂の乱歩作品を買いあさりました。
    さらにどうでもいいですが、使われている書体も古めかしくてステキと思う。

  • 12月に読んだのはたしかだけど、いつ読み終わったか忘れたので、日付は適当。
    タイトルは有名だが、なかなか読めてなかった一冊。
    短編集なので、合間にちょこちょこ読めます。
    D坂って談合坂だよね?

    相変わらず明智探偵が小憎たらしくて良いです。

  • 紙質のせいなのか古本屋とか押入れの中の匂いがして、より乱歩の怪しい世界に入り込んでしまった。
    子供の頃に読んだ怪人二十面相シリーズの明智と比べると、本作は大人向けもあって冴えない探偵である。
    ミステリーのネタは今では予想がつく内容が多いが、人間の狂気的な部分が盲点となって不可解で不思議な世界が広がっているようだ。
    怪奇に心躍る度に、いま自分がまともなのか、そうでないのか、疑ってしまう。人間ほんのちょっとのバランスなのだと実感してしまう。

  • 春陽堂から大正時代に刊行された江戸川乱歩短編集を文庫で復刊したものです。本短編集には、"何者(1929)""D坂の殺人事件(1925)""一人二役(1925)""算盤が恋を語る話(1925)""恐ろしき錯誤(1923)""赤い部屋(1925)""黒手組(1925)"の7篇を収録。名探偵 明智小五郎が初めて登場した"D坂~"をはじめ明智作品も多めに収録されていますが、"一人~"、"算盤~"や"赤い~"などの短編も秀逸です。乱歩作品は短編が素晴らしい。エログロ描写が少ないので、最初に読むのに良いと思います。

  • (収録作品)恐ろしき錯誤/赤い部屋/算盤が恋を語る話/D坂の殺人事件/何者/黒手組/一人二役

  • 短編集。春陽堂からは新版が出る予定があるが、待ちきれないので旧版を読んだ。収録作品は、何者/D坂の殺人事件/一人二役/そろばんが恋を語る話/恐ろしき錯誤/赤いへや/黒手組。「何者」「D坂の殺人事件」「黒手組」は推理小説。

  • 「D坂」と「赤い部屋」と「一人二役」以外は初読でした。乱歩の短編はいろんな出版社から出てる本でちょこちょこかじってるからどれが未読でどれが既読か分らなくなってきてる。何度読んでも面白いからいいですけど。
    「何物」と「恐ろしき錯誤」がよかった。あとやっぱり「赤い部屋」
    3編ともオチが好き。

  • 明智小五郎の風貌の描写が市川崑監督作品「犬神家の一族」の
    石坂浩二扮する金田一耕助にそっくりなのは驚いた。
    明智小五郎といえば天知茂のスマートな二枚目というイメージ。
    市川金田一像は案外明智小五郎からなのだろうか。

    だが、名探偵が登場する作品より「一人二役」「算盤が恋を語る話」
    「赤い部屋」などの作品が好み。

    名探偵が登場するとどうせコイツが解決すんだろと思い今イチのめり込めない。

    ぶくオフで購入、前の持ち主の書き込みありの痕跡本。

  • 「何者」
    変なヤツだなーと思っていた赤井の正体と、中盤以降のどんでん返しがおもしろかった

    「D坂の殺人事件」
    名前はやたらと聞いたことがあったから期待していたけど、そこまでじゃ…?明智に容疑がかかる!って説明があったけどそこまでやばい状況になるほど追い詰められなかったし…

    「一人二役」
    あっさりとして、最後はほっとする終わり方で、珍しくいい感じの終わり方だった。そこに至るまでの経緯は相変わらず変態チックだけど

    「算盤が恋を語る話」
    舞い上がった男のずっこけ話。内容より題名の方が好きなくらい。

    「恐ろしき錯誤」
    どんでん返しにつぐどんでん返しで、読んでて一番ハラハラした。読ませる力がすごくて引き込まれた。

    「赤い部屋」
    前にも読んだけど、印象にしっかり残るタイプの話。普通におもしろい。

    「黒手組」
    明智シリーズだけど、うーん、普通?
    明智さんが恋のキューピッドになるのがちょっと笑えるくらいで。

  • 話もそこに出てくる明智小五郎もなんだか初初しい感じで微笑ましい。「算盤が恋を語る話」などは純粋な暗号解読と恋の話で逆にびっくりしたくらい。もちろん後の乱歩らしさにつながる要素も随所に出てくる。

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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