悪魔の紋章 新装 (江戸川乱歩文庫)

著者 :
  • 春陽堂書店
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本棚登録 : 115
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784394301233

感想・レビュー・書評

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  • こちらも長年積読していたのをやっとこ読む。乱歩のカバーは春陽堂が一番やばくて好きなので、基本集めているのは春陽堂。過去のものはたぶん書かないと思うので、ここから書いていく。序盤で明智小五郎は居ないとの事で、狂言回しはしろうと探偵の宗像隆一郎博士が担う事になる。結構早い段階で妖しさ抜群のこの博士、やっぱり黒幕でした。
    後は誰がこのネタを暴くのかと思えば、美味しい処だけかっさらっていく明智小五郎!鮮やかな推理で脱帽です。
    しかし、昔の小説だから文字のポイント数がたまらなく小さい。6~7あたりか? 薄い文庫だと思っていると怪我するぜ。今の文庫のポイント数で換算するとページは+1.5倍はあるとみた。

  • 三重渦状指紋や凄惨な殺人事件が印象的。内容にこれといった破綻はなく出来の良い作品だと思いますが、プロットは『蜘蛛男』に似ていますし、犯人やトリックも過去作の使い回しで新味を感じられないのが残念です。

  • まさか蜘蛛男と同じパターンじゃないよね…?と思いながら読み進めていって、その予感が残念ながら当たってしまった…。

    指紋の恐怖は良かったけど、あまりにも不可能事が多くてもう逆に犯人が絞られちゃって、その辺がなあ…これなら蜘蛛男の方が自然だったかなあ。

  • 途中まで別の探偵が主役を張って最後に明智小五郎が出てきて驚くべき犯人の正体を暴いてみせるという構成も犯人の正体もお化け屋敷での犯人との対峙も別作品で出てきたモチーフであり新鮮味がないなあと(作品発表の時系列は把握してないのでどっちが先か分からないけれども)。乱歩作品の一種の華である殺しの方法も実にあっさりとしてるし。ただこの春陽文庫版のどこかエロティックな感じさえあるグロテスクな表紙は素晴らしい。

  • H製糖取締役・川手庄太郎は差出人不明の脅迫状に
    悩まされていた。氏の依頼で犯人究明に立ち上がった
    法医学界の権威・宗像博士の助手が殺され、
    そこに残されていたのは、奇妙な三重渦状指紋であった。


    最初の方は明智小五郎は出てきません。
    でもこれは面白かった。
    三重渦状指紋があちらこちらに残されてたら
    確かに不気味ですよね(´ω`;)


    春陽堂サンの表紙絵が好きで乱歩はずっとこの出版社で
    読んでます。なので表紙絵ナイの寂しい(;ω⊂)グスン
    表紙のデザインって結構大事ですよね♪

  • なんか評価低いみたいだけど面白かった〜!
    孤島の鬼の次くらいに好きかも。

  • これはやられました
    乱歩を初めて手に取る人におすすめと言う、某書店の言葉は確かでした

  • 序盤では出番が無いが、これも明智小五郎シリーズ。
    展開は面白いがやや散漫な印象。然し昭和初期の独特の雰囲気は抜群。

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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