地獄の道化師,一寸法師 新装 (江戸川乱歩文庫)

著者 :
  • 春陽堂書店
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784394301257

感想・レビュー・書評

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  • 乱歩らしい猟奇的世界。
    古すぎず、だけど現代ほど「明るすぎない」、大正の東京を舞台にした物語。
    良いねえ。

  • 一寸法師も地獄の道化師も始まり方からして
    オドロオドロしさが堪らんです。
    この雰囲気や世界観は乱歩ならでは。
    何回読んでも面白いし、また読みたくなる。

  • ①地獄の道化師
    とにかく不気味でもはやホラー。そして結末がすごく悲しい...。何年か前に読んでたら、トラウマになってたかもなあ。

  • 春陽堂から大正時代に刊行された江戸川乱歩短編集を文庫で復刊したものです。本短編集は、"地獄の道化師(1939)""一寸法師(1926)"の2篇を収録。どちらも名探偵明智小五郎が登場するお話です。どうも話の展開が上手くいっていないと感じる部分もありますが、設定などはどちらもとても乱歩らしい作品だと思います。当時の風俗なども描き込まれており、そういった点でも面白い作品です。内容が内容だけに不適切な表現が多々見受けられるので、その辺に過敏な人は読まないほうが良いですね。(乱歩を読む人にはいなさそうだけど。)

  • ☑地獄の道化師
    ☑一寸法師

  • 一寸法師も地獄の道化師も動機、犯人の性別、トリックが同じで、どちらかというと一寸法師の方がより複雑だった(複雑過ぎて大味になってる気もするけど…二転三転してる間は面白かった)

    地獄の道化師は可哀想だったけど道化師だけあってホラー要素もあり、読みながらその絵をイメージすると怖かった。
    一寸法師は終わり方がちょっともやもやした。

  • 面白い。

    自分なりに犯人を推理したものの全て外れてしまった。今まで乱歩作品を食わず嫌いでいたことに本当に後悔した。

    一度読み始めると続きが気になって仕方ないし、読んでてストレスなく風景が脳内に浮かぶので、名文とはこういうものだと思う。

  • この表紙の画家を選んだ人は、天才だな…

  • 私はお馴染みの探偵が活躍するシリーズが好きなので
    明智小五郎ものであるこの二編ももちろん楽しゅうございました。
    カテゴリはミステリではなく怪奇にしておきます。
    江戸川乱歩に関してはこの辺かなり曖昧なんですが。

    どちらも似たようなオチであったのにも関わらず(あるいはそれ故か)
    『地獄の道化師』は犯人がわかったのに
    『一寸法師』は訓めなかった。
    むむ。
    それはともかく、
    両作品とも洗練された怪奇ミステリでございました。
    謎がただ「謎っぽさ」だけが理由で登場するのではなく
    ちゃんと合理的理由付けがなされているところなどは
    江戸川乱歩という作家の頭の良さを感じます。
    最近のミステリには
    アイキャッチやインパクトばかりを狙って底が浅いのが多いので
    見習って欲しい。

    そして相変わらず表紙の多賀新氏の銅板画がステキです。

    収録作品
    ・地獄の道化師
    ・一寸法師

  • さらりと読めて面白い。1本目のトリックはどうかと思うが、2本目は雰囲気もトリックもよいと思う。最後の結末は少々どうかと思うが、明智の人となりなのか。

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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