尾崎放哉句集 (放哉文庫)

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著者 : 尾崎放哉
  • 春陽堂書店 (2002年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784394700500

尾崎放哉句集 (放哉文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「やっぱり一人がよろしい雑草」と
    自虐的哄笑を響かせるがごとき山頭火に対して
    「咳をしても一人」の尾崎放哉には
    どこかめそめそした印象が残る
    どっちが好きかと問うたれば
    どっちも嫌と言われそうですけどね…
    放哉の人生は、デモクラシーの理想に敗れ去った者のそれで
    母が死んでずっと現実逃避的だった山頭火に比べると
    ちょっと涙を誘うところもある
    晩年に言った言葉が「人間『馬鹿正直』ニ生ルゝ勿レ」だそうだ
    だがここに選ばれた句の全体を見る限り、自己憐憫は最小限で
    写実主義に徹した作風が強い
    それをまあダンディズムのあらわれと解することもできよう

  • 「咳をしても一人」の尾崎放哉の句集。トイレに置いて、半年くらいかけてちびちび読んだ。トイレ読書は、やっぱり俳句か短歌か詩かエッセイがちょうどいいなあと思う。
    好きな句がいくつもあった。

    「すばらしい乳房だ蚊がいる」
    「花が咲いた顔のお湯からあがつてくる」
    「蟻を殺す殺すつぎから出てくる」

    いいなあ。

  • 咳をしても一人
    こんなよい月を一人で見て寝る
    春の山のうしろから烟(けむり)が出だした

    恋人と分かり合えない時や、群衆の中での孤独の処し方を教えてくれた、思い出の一冊。

  • 自由律は俳句ではないと思っていたが、茲に表現されている世界は非常に俳句的だ。孤独の中での心象風景であり、戸惑いの表現でもある。放哉が白秋と同年生まれだと初めて知った。

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