- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784395010295
感想・レビュー・書評
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聞き手であるはずの藤村龍至の批判的工学主義というスタンス,超線形設計プロセスという方法論が,逆にインタビュイーの建築家によって解明,補強されている感じがして,その逆転がなんだかおもしろかった.
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この本では1995年以後に起きた建築・都市領域の「情報化」と「郊外化」という変化の2つの観点から、建築について議論されている。その上で社会に対して今後の建築と建築家にどのような可能性があるのかが想像できる1冊となっている。
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アトリエ、組織設計、ゼネコン、ハウスメーカーを対立項としていたのが明快で分かりやすく、その上でそれらのいずれでもない第三の道を模索、提案されているのかなと感じた。
難波先生の「箱の家」は特に分かりやすい。
また、松川さんのアルゴリズムに対する考え方はコンピューターの計算可能性に関するもので、人間のスペックでは不可能な範囲の変数をコンピューターを使って読み込んで設計条件を拡張するのには可能性を感じました -
貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784395010295 -
1995年は、阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件が起こった年。それ以降の建築家の職能や都市・建築のあり方などについて、藤村龍至氏と様々な建築家の対談をまとめた本。
キーワードは、組織・ゼネコンVSアトリエ、郊外化、工学、アルゴリズムなど。
様々な専門家が問題視している事象や意見、論理など、勉強になった。
哲学的、詩的に自分の作品を語る建築家が多い中、井手健一郎氏の「わかりやすい言葉で説明責任を果たすべき」という姿勢、岡部明子氏の「異なる立場の専門家が議論する場合、お互いの論理を知らないとなかなか説得できない」という言葉に共感。
2011年も建築家にとって、ターニングポイントになるかもしれない。 -
【配置場所】工大選書フェア【請求記号】520.4||F【資料ID】91124121
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広範な知識と経験だけでなく対話に基づく折衝・調整といった対人スキルまであらゆる蓄積や能力の総動員が要請される建築家同士のダイアローグは一般人が読み聞きしても刺激に富む。僕はコミュニケーション手法に関する議論としても読ませてもらった。