前川さん、すべて自邸でやってたんですね―前川國男のアイデンティティー

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著者 : 中田準一
  • 彰国社 (2015年4月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784395320400

前川さん、すべて自邸でやってたんですね―前川國男のアイデンティティーの感想・レビュー・書評

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  • 前川さんの考え方を、自邸の設計を通して理解することができる。
    外構、木々とアプローチの重要性については、この本を読むことで初めて知ることができた。
    食卓の台形が、視線を誘導するためのものであったり、雨戸のギミックが南側の全面開口のためであったり、
    ディテールのこだわりを居心地の良さに繋げるこだわりの方策をいくつも持っている。

  • 小金井公園の江戸東京たてもの園。その入口からほど近いところに前川國男邸は再建されている。元の建ちかたに合わせて一旦北側に回り込んでから近づくようになっている。ブレースによる補強や増築がなされる前の、創建当時の姿に近付けているのだそうだ。

    本書は、前川事務所で国会図書館新館等を担当し、上記の移築再建を担当してきた中田準一による、前川の回顧録であり、作品解題である。

    新築当初は事務所として使われていたことや、床が一時は愛犬のためにPタイルになっていたことなど、再建された建物だけからはわからない話も、写真とともに示されている。「合理主義」を標榜しつつも、色彩や音の聞こえ方などの繊細なニュアンスに深く意を払っていたことなども興味深い。

    建築を学ぶ学生には、とても勉強になる本だけれども、案外読むタイミングを選ぶかもしれない。まったくの初学者よりも、ひととおりの仕事をして見てからのほうが、面白く読めるように思う。前川の「お言葉」は、いま読むとどれもあたりまえのように読めてしまいそうだから。

  • 【配置場所】工大特集コーナー【請求記号】 523.1||N
    【資料ID】91151042

  • 前川の自邸(目黒に現存しているいわゆる新自邸ではなく、江戸東京たてもの園に移築保存されている木造の旧自邸)をテーマにしつつ、埼玉や熊本の美術館、さらに著者で元職員の中田が主担当となった国会図書館新館などでのモチーフにも触れながら、前川の建築の考え方をわかりやすく紹介した読み物。

    近代建築のフレーズを意識はしつつも、外構工事への注力(ケヤキを好んだこと)やパブリックへの意識(すべての建築はパブリックであるべきと説いていたこと)等は、脱近代の様子を象徴的に表している。
    また、小窓の設置といった旧来の日本家屋建築のようなフレーズにも関心が強いといったことや、演出への意識(「ムーブマン」というキーワードが表わすシークエンス景への意識)も印象的。
    以上のようなところから、土木景観の篠原名誉教授が好むのも改めてうなづけるし、内藤廣こそが前川の建築の系譜の先にあるとの篠原の指摘にも共感する。

    読み易く、気持ちよく、装丁もよい、美しい一冊。

  • こんなふうに「空間」を描写できる
    中田準一さんの日本語に嫉妬します。
    (2015年08月28日)

    「あとがき」をまず、読みました。
    素晴らしい。
    (2015年06月11日)

  • コルビジェを支持しながら、なんとなく有機的。

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