ユダの謎キリストの謎: こんなにも怖い、真実の「聖書」入門 (ノン・ブック 424)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396104245

感想・レビュー・書評

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  • キリスト教について聖書をもとに作者の想像力で説明した本。どれが引用でどれが想像なのかわからないけれど楽しめた。

  • イスラエルのあのあたりはもう3000年ほど揉めてるってのと、オナンさんの話が一番印象的だった。

    ペテロとかどうしても聖おにいさんがよぎって……(笑)

    机の下にずーっとあった本を読んでみたら、割と面白かった。初版は今から20年程前みたい。

  • 難しい。
    おもしろいけど難しいよ!
    聞きなれない言葉と聞きなれた言葉が次々に。カタカナばかりでわけわかめ。

    自らを「人の子」神が人の救済のために、人の肉体をもったわが子を遣わしたという意味。つまり自分は神の子であると宣言した。

    西暦はイエスの生年から始まったのではなく
    ローマの植民地支配の産物

    「キリスト」ギリシャ語「ユダヤの王」
    民衆はイエスを「ダビデの子」ダビデはユダヤ民族の歴史の中で最高の栄華を誇ったイスラエル王国建国の王
    「ダビデの子」という敬称が「キリスト」を意味する。
    民衆はイエスをキリストとして信仰していた。

    「キリスト」というのはギリシャ語で「油で浄められた」という意味を持つ
    同じ意味のヘブライ語「メシア」の訳語として用いたのがイエスがキリストと呼ばれる由来。
    油で浄めるとは、神によって選ばれた王を祝福する儀式
    「キリスト(メシア)」のもともとの意味は「神に祝福された王」正確には「神の啓示によって油で浄められた王」
    油は死者の浄めに用いられるが、王の祝福にも用いられる。

    ユダヤ教にとってメシアは特別の意味を持つ
    ただの王ではなく偉大なるダビデ王を意味する。

  • 文献からの引用か個人的な見解か分からない部分が多い

    変わったことを言うときは参考文献を明示して欲しい

    エンターテイメントとして作家の想像力を楽しむには面白い本

    でも鵜呑みにするとマズい

  • こんな便利な本があると、わざわざ福音書を読まなくてもよくなります。
    この作家は人間的にも信頼できそうな方です。

  • いろいろな形でキリスト教に聖書に触れてきたが、いつも疑問ばかり渦巻いていた。そんな中で、この本は私の疑問を解くのに大きな足がかりを持たせてくれた。イエス・キリストが何故十字架にかけられたのか、イエスが我々の罪を負ったとは、ユダ他12人の使徒達は・・・。
    非常にわかりやすく解説されているので、理解しやすい。三田誠広独自の見解もかなり入っているが、キリスト教に興味を持つ人たち、宗教と人間の関わりを知りたい人たちは一度読んでおくといい本であろう。

  • 面白かった。難しい話をわかりやすく説明するのには才能がいるというけれど、
    この人はそういう才能があるひとなんだと思う。
    一緒に買ったもう一冊も読むのが楽しみ。
    キリスト教については知らないことがたくさんある。知らないし、多分興味がなかった。あれだけたくさんキリストの十字架を見ているのに
    ついこないだまで、なぜキリストが十字架にかけられたか、について考えたことがなかった。そして、裏切り者と呼ばれるユダがいったい
    何を裏切ったのか。キリストはマリアから生まれたのに、なぜ神の子だったのか、とか。あげればきりがないけれど、とにかく知らないことが
    多すぎた。これまで何度か聖書を読んでみようと手にとったことはあるけれど、ぱらぱらとめくってほんの数秒で挫折していた私。
    今回のこの本はかなり入門書としてわかりやすかった。イエスがヘブライ語で書かれた旧約聖書を勉強したあとに、アラム語(セム語系)で説教をすることになりそれを使徒たちが公用語として使われていたギリシャ語(インド・ヨーロッパ語系)で編纂したことも初めて知った。キリストの罪は自身を「キリスト」つまりユダヤの王であると僭称した罪だそうだ。そしてイエス自身は自分を神の子とは読んだけれど、彼を王(ダビデ王の子)だと読んだのはイエスを信じた民衆だったのに。そして、自分自身を生贄としてささげることで民衆の罪をイエス自身が背負ってくれた、と。もともとユダヤ教がエジプトに奴隷として支配されていたときの「自分たちは選ばれた民」なのだという選民思想からはじまっているというのは昔勉強して覚えていたけど、その選民思想を更に超えてもっと多くの人を救うのだというイエスの教えがいかに凄いものだったかというのがよくわかった。次元が違う。

  • 旧約聖書に始まって、イエスキリストが登場してから、宗教活動、処刑、復活と新約聖書を紐解いていく。誰よりも策略家であり政略家であった人間イエス像が浮かび上がる。「ダヴィンチコード」を読んだついでに、古い本を引っ張り出して読み返してみた。ほとはらには、三田さんの解釈のほうが面白かった。聖書の古い歴史を知ると、今の中東情勢も理解できるようになる。

  • っていうかおまえが怖い

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著者プロフィール

(みた・まさひろ)小説家、武蔵野大学名誉教授。1948年生まれ。1977年、「僕って何」で芥川賞受賞。主な作品に、『いちご同盟』、『釈迦と維摩 小説維摩経』『桓武天皇 平安の覇王』、『空海』、『日蓮』、『[新釈]罪と罰 スヴィドリガイロフの死』、『[新釈]白痴 書かれざる物語』、『[新釈]悪霊 神の姿をした人』、『親鸞』、『尼将軍』、『天海』などがある。日本文藝家協会副理事長、日本文藝著作権センター事務局長も務める。

「2022年 『小説集 徳川家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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