精神科医は信用できるか (祥伝社新書 103)

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396111038

感想・レビュー・書評

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  • 医学部分館2階書架 : WM075/WAD : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410170251

  • 面白い。精神科のだす診断名は、社会で精神的な病気の理解が得られていないことと当人の社会復帰への影響などを考慮して病名がマチマチであること。なので、診断名よりは治療方針がどのような内容であることが大事。そのほかにも、教育システムから考える信用できる精神科医の見分け方や、日本型雇用システムがかつては中高年が生産性が悪くても給与が保証されるような年功序列だったために中高年の精神衛生という面では守られていたというような社会構造と心の病との関係など、社会における精神医療とはどのようになっており、どのようによい医者を見分けて活用していくかが書かれている。ありそうで、なかなかない本だと思う。

  •  信用できなければ困るであろう。内科医であろうと、皮膚科医であろうと。確かに検査値や見た目、原因がはっきり断定できない点は不信につながりかねない。
     著者は、精神科医を取り巻く「人の心を見透かす」、あるいは「あてにならない」のような誤解や偏見を解いて、治療によって日本人を心の病から救いたいと言う。
     辞任した首相や引退した横綱など、知られた例からの心の病の推測や、防げる可能性のある損害、怖がられる薬の利点やカウンセリングの思わぬ副作用まで解説する。
     その上で、トレーニングを受けた良い医師の見分け方、優良な病院のリスト、家族に出来る役割りなど、受診へのハードルを下げるような一冊。

  • 医者選びが大変だとわかった時に手にした本。
    精神科について、様々な角度から書かれており、
    参考になりました。

    巻末には、全国のおすすめの病院一覧が掲載されているので、
    それだけでも役に立つ気がします。

    患者の心構えも教えてもらい、タメになりました。

  • 精神科というものがどういうところなのか、また診療を受けるにはどういうことを心得ておくべきかが分かりやすく書かれています。確かに内科の医療ミスには寛容で外科の医療ミスには厳しいですね、今の日本。

  • 精神鑑定の需要が民事で伸びている、ってのはなるほどって感じ。大学病院、医学博士etc…。肩書が医療内容を保証しない、ってのはごもっともだし、きっとどの世界でも一緒なんだろうな、って感じ。なかなか面白い内容でした。

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 薬の効果、副作用が載っている。病院の紹介等。

  • 自殺者が3万人時代が続いている日本。自殺の主な原因と思われるうつ病をあつかう精神科の現状をリポートした本。カウンセリングにも副作用がありうる、というのはなるほどと思いました。巻末の全国優良病院66というのも微妙な数です。図書館予約数は5(08/03/23現在)です。

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著者プロフィール

1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたり高齢者医療の現場に携わっている。
主な著書に、『80代から認知症はフツー』(興陽館)、『病気の壁』(興陽館)、『70代で死ぬ人、80代でも元気な人』(マガジンハウス)、『80歳の壁』(幻冬舎)、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社)、『老いの品格』(PHP)などがある。

「2024年 『死ぬまでひとり暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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