超訳『資本論』 (祥伝社新書 111)

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著者 : 的場昭弘
  • 祥伝社 (2008年4月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396111113

超訳『資本論』 (祥伝社新書 111)の感想・レビュー・書評

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  • 『資本論』第1巻に何が書いてあるかを、各章各節をとばすことなく順に解説している。『資本論』がどんな書物であるか、そのイメージをつかむのに便利な本である。

  • 『資本論』は現代の労働者の問題を理解するために読み直されるべきという問題意識の下に執筆された『資本論』第1巻のエッセンスを解説した『資本論』入門書。
    原文(日本語訳)も適宜引用しながら、噛み砕いて説明されており、確かに『資本論』はどういうことを言っているのかを掴むには良い本だと感じた。
    しかし、個人的には、『資本論』の根底にある労働価値説に納得がいかなかったので、全体として『資本論』の内容は腑に落ちなかった。洞察として役立つ部分はあるかもしれないが、著者の言うように『資本論』が現代の労働者の問題を理解するよすがになるとはあまり思えなかった。

  • 資本論は 資本家が 商品化した労働力を安く買い、搾取する社会を論述したもの。マルクスは 国家や資本家への批判というより 社会システムの弱さを 伝えたかったのではないだろうか


    重要な文が わかりやすくまとまっており、岩波文庫と併読できる

  • 「超訳」といううたい文句に興味をそそられて手に取った。が、この本は少なくとも超訳ではないなと思った。が、結果的には労少なくマルクスの大著を概観できたような気がしたので良しとする。私はマルクスの理論には与しないと改めて感じた。全てを労働価値として解釈して割り切ってしまう「科学的」姿勢にはいささかの魅力も感じないし、それが真実をとらえているとも思えない。ただ、一旦資本主義ゲームのプレーヤーになってしまえば、取り付かれたように利潤を追求しなければすまなくなる性質はよく言い表されている。それは何も資本主義のメカニズムというよりも、いまだにこの世の中は腕力が支配されているという事実を表しているだけだとも思った。

  • マルクス『資本論』第1巻の解説書です。タイトルに「超訳」とありますが、『資本論』の翻訳そのものではなく、各章ごとの内容を簡潔に要約した本です。

    章ごとに内容が分かれてしまっており、『資本論』という書物全体の中でそれぞれの議論がどのような位置を占めているのかということが、少し分かりにくくなっているように感じました。その意味では、まったくの初心者向けの入門書としては少し不親切ではないかという気もしますが、各章ごとの内容が簡潔に説明されているという点では、優れた解説書だと思います。

  • アタマを良くする努力をしることは、より良く生きること。その想いを強くした。
    私は会社で組合員として働いている労働者である。もちろん労働組合に属しており、その恩恵を受けている。しかし、何だかよく分からない、面倒臭いなどとあまり関わってこなかったし、考えたりもしていなかった。
    世の中に構造問題と時に騒がれその解決を叫ぶ人がいるが、そもそも自分も資本主義社会という装置の中に歯車として組み込まれており、その全体の構造に思いをはせることなく流されてきた。その思いを強くした。
    不正、表に出ずに水面下で勝手に決めることは言うにおよばず、公益を無視した不作為にも目を向け声を出すべきだと思った。
    先日の選挙である政党が大勝すること、明らかに依存症者を増やし、考える能力を減らす、ソーシャル・ゲームやギャンブリング、そして、考えるチカラを持たず、コンピュータの融通が利かない部分を埋めるだけの大学生の生産。
    身分制度という不条理よりは多少マシとは言え、構図事態は変わっていないということは明らかである。多少なりともそれに抗するチカラを我々は持つべきであると思った。

  • YouTubeに投稿して年間一億?なんてことになってる現在、資本家、労働者なんて言ってもリアリティーがない。でも、製品が存在し購入して使って暮らしている以上、資本主義は成立している。さて、どうやったら資本家になれるんだろか?本書で分かったのは、労働者は搾取され、労働対価と製品価値はイコールでは無いことだった。

  • 080731

  • わかりやすいし、各章ごと一つ一つを要約していく形のおかげで資本論の構成や章の順序もわかってよかった。マルクスの先見性と分析力にただただ驚嘆。著者も述べていたがやはり資本論を少しずつ読まねばならぬと感じた。

  • 読み助2012年5月8日(火)を参照のこと。 http://yomisuke.tea-nifty.com/yomisuke/2012/05/post-4a78.html

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超訳『資本論』 (祥伝社新書 111)の作品紹介

教育を受けた若者が、定職もなく街にあふれ、庶民のなけなしの預金は減る一方。景気が伸びても、給料は上がらず、物価だけ上がった。悲しいかな、これが、資本主義の本当の顔である。『資本論』をいったん遠くに放り投げた日本人は、いま再び拾い上げ、ページを開く必要に迫られている。この書には、剥き出しの資本主義が、驚くべき洞察で描かれている。資本主義の実態は、二一世紀になっても何ら変わっていない。今回、待望の『資本論』第1巻の超訳をお届けする。どうか、大著のエッセンスを味わってほしい。

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