「チベット問題」を読み解く (祥伝社新書)

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著者 : 大井功
  • 祥伝社 (2008年6月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396111199

「チベット問題」を読み解く (祥伝社新書)の感想・レビュー・書評

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  • 読了。

  • 今再燃しつつある、チベット問題について書かれた本。

    チベットが何故狙われたか、今の中国とはどのような関係か、チベット人やダライ・ラマ14世の考え方、そして、どうして中国がチベットを手放さないかなどについてわかりやすく書かれていた。

    遠いようで、実は他人事ではないチベット問題。チベットが「西の蔵」とされてしまったように日本も「東の蔵」とされてしまう可能性は、尖閣諸島問題からも否定できない。

    チベットの問題を通して、尖閣諸島などについてもっと考えてみたくなった。

  • 以前に購入したものだったが、今回のチベットでの事件を受けて、本棚より呼び起こし、途中までで終わっていた部分から、一気に読了した。チベット問題とは何かを分かりやすく解説してくれる、良書だと思う。

    セブンイヤーズインチベットというブラピの映画を、昔映画館に観に行った(それがきっかけでワンゲルに入って、山登りをしたこともあった)。その時観た、少年 ダライラマの姿が思い起こされる。

    「私は普通の人間」と言い切ることが本物の証。

    「怒りは怒りによって克服することは出来ない。怒りを抑え、反対の態度、相手を思いやり、寛容になり、じっと耐えるを示すと、あなた自身が穏やかでいられるばかりでなく、相手の怒りも徐々に収まっていくことでしょう」

    職場の会議で、辟易し、責任者に怒りを覚えていたタイミングであっただけに、精神世界の上達者の言葉は、深い感銘をもって私に染みこんできた。

    本書の後半は、いかにチベット問題を考えていくべきか、一人の個人として構えていくべきかの示唆に富む内容だった。

  • [ 内容 ]
    半世紀にも及ぶチベットの問題の核心・本質をわかりやすく解説。

    [ 目次 ]
    第1章 「チベット問題」とは何か(「チベット問題」とは、どんな問題なのか? チベットは、いつ、「中国の一部」となったのか? 中国がチベットを手離したくない理由 チベット人は、世界は、何に最も憤っているのか? チベット問題に口を出すことは、「内政干渉」か?)
    第2章 「ダライ・ラマ法王」「チベット亡命政府」とは何か(ダライ・ラマ14世は聖人か、「暴動の首謀者」か? ダライ・ラマ14世は、なぜ欧米セレブのカリスマか? ダライ・ラマ14世の求める「高度な自治」とは? 「チベット亡命政府」には、憲法、内閣、裁判所がある 亡命チベット人学校に、教育の理想がある?)
    第3章 「チベット問題」から見る、これからのアジアと世界(もうひとつの大国、インドのチベット問題 チベット問題に声を上げる中国の人々 チベット問題とアメリカ、そして台湾)
    第4章 日本人と「チベット問題」(日本は、チベット問題をカードに使えばいい? 日本はチベット問題に、どう向き合うべきかゆめゆめ日本が「東の蔵」にならなしように大きな転換期に立った日中関係)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 4,評価4.5

  • 大井功著「チベット問題を読み解く」祥伝社(2008)
    * 民族主義の国において、政府やメディアは、大体その国の国民のレベルにあったものでしかない。国民は賢明だが、政府やメディアだけがおろかということもその逆もありえない。
    * チベットでは生まれ変わりによって選び出された高僧が宗教と政治の指導者となる。チベット仏教には4つの宗派がありダライラマはそのうちのひとつのゲルク派のトップ。「観音菩薩の化身」と信じられている。現在は14世。
    * パンチェンラマは、ダライラマにつぐ存在であり、阿弥陀仏の化身である。現在は11世。
    * 中国がチベットを手放したくない理由には5つある。①チベットの広大な土地・・・多すぎる中国人を移住させる格好の場所、②チベット大地の莫大な資源・・・具体的には木材資源と鉱物資源。③軍事拠点として重要な地・・・山々に囲まれた天然の要塞でありかつ、「水の蔵」である。④観光資源・・・鉄道をラサまで開通させ観光施設が整ったチベットはいまや金の卵となった。⑤チベットの世界からの注目・・・中国共産党の漢民族による国会成立の政策の失敗を世界に認めることはできない。
    * チベット問題の今後として、必ずしも「独立国家」ではなくてもよい。どこか国家の枠組みの中でもよいからチベット人が自由にチベット人らしく生きられる当たり前の国が望まれる。基本的人権の中でも最低のレベルの権利さえ保障されていない人がいることが問題である。チベット問題を解決するために中国が避けて通れないことは、真の民主化である。中国はかつて、社会主義市場経済(政治的な自由は限定的なままで、経済だけは自由主義)という理論上は成り立ち得ない改革で経済発展を遂げてきた。それに比べれば、共産主義のまま、完全な信仰の自由を認めるという政策転換も可能なのではないかと考える。

  • チベットで何が起きたのか、なぜ起きたのか、とりわけ中国人はどう考えているのか、を知りたいのだけれど、いまひとつピンと来ない。知りたいのは事実で、筆者が中国を好きかキライかはどうでもいい。新書らしい安っぽい本。

  • 今は風化しつつある中国のチベット問題を改めて勉強したくなり、本書を手にとった。チベット問題の基本的背景、何故中国はチベットを手放さないのか、チベット問題が日本にどう影響するか、日本だからこそ出来る事は何か、を飾らない言葉で簡潔に説明している。単純に自分が無知だったからかもしれないが多くの新しい知識を得られた。中国政府のチベット人に対する迫害が予想以上に酷かった事に驚きを隠せない。

  • 九さいこうはチベットだった

  • チベット問題を軸に「人権」と「外交問題」について問うた本

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「チベット問題」を読み解く (祥伝社新書)の作品紹介

半世紀にも及ぶチベットの問題の核心・本質をわかりやすく解説。

「チベット問題」を読み解く (祥伝社新書)はこんな本です

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