- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396111311
感想・レビュー・書評
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健診は肯定、必要と考えている著者。
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コレステロールを薬で下げることによる恐ろしさをよく解説してくれている本。日本のように、異常基準が異常に低い国においては、コレステロールの上昇を過度に気にすることはなく、薬を飲まずに、運動しようということだ。
以下注目点
・2型糖尿病。インスリン抵抗性が起こり、インスリンが出ても、血糖が下がらなくなる。膵臓ががんばってインスリンを出すが、やがて疲れ果て、インスリンが出なくなる。
・糖尿病は筋肉病。
・血糖とインスリンの結合体が、筋肉内のT管を通じて筋肉に送られて、エネルギーとなる。基礎代謝が落ちると、余った血糖が肝臓で脂肪になり、T管に詰まる。詰まるとインスリンがあっても血糖が筋肉に入れないため、血糖値が高い状態になる。インスリン抵抗性の原因。
・筋肉内の脂肪を燃やすには、空腹時に運動するのが良い。空腹時は血糖値が低いため、肝臓に蓄積されたグリコーゲンが解体され、これが種火となって、筋肉内の脂肪が燃える。
・年を取ると代謝が落ちる。これが、2型糖尿病の大きな原因。
・肝臓で合成された脂肪は中性脂肪として、血液によって運ばれ、男性は内蔵脂肪、女性は皮下脂肪を中心にして蓄積される。脂肪は体の負荷を少なくエネルギー蓄積ができる。炭水化物、タンパク質 1gで4キロカロリー、脂肪は1gで9キロカロリー。
・ダイエットするとまず筋肉が痩せ、基礎代謝が落ちて、血糖値が上昇する。
・マーガリンはトランス脂肪酸を含み、血管の異常を引き起こし、心筋梗塞の原因となる。アメリカ2005年、ヨーロッパでは、2003年でマーガリンが姿を消した。
・高脂血症は作られた病気。そんな症状はじつはない。加齢に伴う、自然現象。
・女性にコレステロール低下薬は不要が欧米の常識。
・卵の黄身に含まれるルテインが、白内障の予防になる。
・コレステロールはほとんどが肝臓で合成。卵食べてもコレステロールにはほとんど関係ない。
・薬をやめるときは徐々に減らす。降圧剤を飲むと、体の恒常性から体は血圧を上昇させようとする。降圧剤をやめるとこの恒常性の影響が残っているので、血圧があがってしまう。しばらくすれば落ち着くので、少しずつ減らすのが良い。
・コレステロール低下薬スタチンの副作用は、横紋筋融解による歩行困難 -
メタボ検診は男性6割女性5割の受診勧奨、家族性高脂血症以外は副作用の方が問題、死亡率はむしろ上がる。
お金はもちろんですが、貴重な医療リソースの無駄遣いは、ひどいと思います。 -
こういう話、どこまで本当なの?
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メタボ診断の基準に科学的根拠はない。高コレステロールが死亡率をあげるというのもウソ。コレステロール低下薬を飲む必要があるのは家族性がある人だけ。閉経後の女性がコレステロール低下薬を飲んでいるのは日本だけ。問題は血管の炎症。炎症の理由はさらなる研究を待たねばならないが、喫煙、肥満は問題だろう。食事制限だけのダイエットは筋肉を減らし、糖尿病を招く、と。
ということは、脂身のお肉を減らすより糖質、特に私の場合お菓子を減らすことが大切かなあ。さっきのケーキはあまり良くなかったか…。