- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396111359
感想・レビュー・書評
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家計簿のアナロジーで、自分の使った時間を費目のように分類して記録していく『時間簿』という発想は面白い。が、たぶんこんな面倒なことは続かない。1日でも効果があるというが、それこそ家計簿のように年単位でつけていないと分析には使えないだろう。
それにネーミングや比喩にセンスがなくて、せっかくのアイデアもうまく伝わっていない。
まず4車線とか言うイメージが想像できない。4車線という語感からは、4つの仕事を同時並行的にこなすマルチタスクを想像するが、実際には突然割り込んでくる頼まれ事や、脊髄反射的につい手を出してしまったメール返信など、メイン作業を中断した割り込み雑務をスキマ作業と称しているだけであり、マルチタスクのイメージが持てない。むしろ作業をぶつ切りしているだけだ。
そもそも『時間簿』のコアアイデアは、メイン作業が他人のせいで「つかえ」てしまったときに、時間を無駄にしないようスキマ作業で埋めましょう、というものだが、そんな状況は滅多に経験しない。BtoCに近い業界で外回りの多い営業職、かつ自分のペースで業務を組み立てられない中堅以下の人しか想定されていない気がする。
また”ザッピング”というワードは、むしろあちこちに注意が散逸する状態を連想させ、短時間で集中して仕事に取り組むイメージが全く伝わらない。これもセンスがない。
むしろ本書の価値は第2章にある。もっとこの手の時間の使い方Tips事例を紹介してほしかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
結果、日々の業務を細かく把握して無駄を抽出し、同時進行を進めること。タイムスケジュールを作ってやってる現在とあまり変わらないか。
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手帳のつけ方の参考になる。自分の時間の使い方の見える化を行い改善しようという提案。
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ザッピング、隙間、手帳マンネリ、つかえ、重層時間
主婦>予定通りにいかない。
午前中11時59分
2時間>私語、電話、歩き回り、コピー禁止 -
残業をするしないは、会社のカルチャーや個人の考え方に影響されると思いますが、仕事を設定した時間内に終了させたいという気持ちは皆に共通していることだと思います。
この本では、ビジネス時間簿を活用することによって、仕事を効率的に管理する方法について、詳細に述べられています。ここで紹介されているビジネス時間簿を自分なりに改良して今後の社会人生活に活用していきたいと思いました。
以下はためになったポイントです。
・ビジネス時間簿の時間軸は、起床から就寝まで、横方向には4項目程度(本日やること、組織、すきまでできること、個人)を設定する(p35)
・終わった仕事の資料は、とりあえず投げ込んでおく箱を作り、曜日を決めて、捨てるものを決める(p39)
・時間の進む速さは一定では無い、気の進まない会議の2時間と、好きな人と会っている時間は、異なる(p74)
・1日で時間が足りないときは、1日24時間ではなく、2日48時間で考える(p75)
・訪問先へ行く場合には、1時間前に到着するようにすると、一仕事ができる(p79)
・やるべきことは、一日の最初にやるのではなく、一番効率の良い順番で、効率の良い時間帯に持ってくる(p83)
・1日を午前、午後の2つに分けるのではなく、2時まで・2時以降・夕方以降、の3分割とする(p95)
・トリンプで「No残業デー」とセットで設けられているのが、「がんばるタイム:12時30分から14時30分まで」である、コピーファックス電話・歩き回り・私語は厳禁(p111)
・ザッピング仕事術による分類方法として、パソコンが必要な作業、移動中でもできる作業、頭・目・手・体を使う仕事、等がある(p124)
・机の上を片付ける究極の方法は、大きなダンボールに机の上のものをすべて移動してから仕事する、1週間経過しても使用しなかったものは、不必要なもの(p141) -
時間の使い方とか、仕事の進め方とか参考にはなる。ちょっと私には荷が重いのだが。
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さっそくビジネス時間簿、週間簿を試行。
【2008年12月9日購入】