言葉にして伝える技術――ソムリエの表現力(祥伝社新書214)

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著者 : 田崎真也
  • 祥伝社 (2010年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396112141

言葉にして伝える技術――ソムリエの表現力(祥伝社新書214)の感想・レビュー・書評

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  • 著者の本はどれを読んでも分かりやすく、かつ論理が緻密で好きです。
    「美味しい」という表現をどのように表現するか。
    香りは、味は、見た目は?
    「表現する言葉はどのような国の人とでも理解しあえる表現を使いましょう」という著者の主張には共感します。
    感覚を共通表現で言語化する。
    著者はそのテイスティングの最中どういう脳活動をしているか科学実験したところ、右脳ではなく左脳が活発に働いていたそうです。感覚脳ではなく論理脳。つまり活発に論理脳を使って言語化しているとのことでした。
    えてして「美味しい」「いい香り」で済ませてしまうのですが、具体的にどうなのか意図的に言語化して表現して記憶していくことが大切だと痛感しました。

  • ワインの表現だけかと思っていたら、まず第1章で「おいしい」に関する様々な思い込みが紹介されるという軽快な切り口でスタート。
    以前からTVレポーターの「肉汁じゅわっと」という表現に、あまりおいしさを感じていなかった私はこの第1章を読んでスッキリ。ただ逆に「日本のワインより、フランスワインのほうが絶対おいしい」という先入観での思い込みはまさに私のこと…。味わいを表現することの難しさを痛感しました。
    そして第2章以降で、言語化するまでのプロセスや、五感を鍛え表現力を豊かにする方法が書かれています。事例が具体的でわかりやすく、人生やビジネスでも役立つ「表現力の鍛え方」を学べる本だと思いました。
    さあ、明日の散歩は、嗅覚を使って風や草木を感じながら歩いてみようと思います。うまく言葉で表現できるかな…。

  • どうしてソムリエの方は確実にワインの味を表現できるのだろう?と思っていました。私もコンサルですからしゃべってなんぼ。伝える技術とは?

    大別すると、

    「感じ取る力」と「表現する力」に分解されます。私がなるほど、と思ったのが、
    感じる力のストックです。
    ワインの味の表現で、「イチジク」とか「ナツメヤシ」と言うのがありますがそもそもそれらの香りをまともに嗅いだ事はない。香りの「語彙」を増やすために著者の田崎さんはいろんな匂いをかいで、覚えました、と。
    あとは順番は逆ですが感じる力。現代人は嗅覚を使わず視覚に依存しすぎ、と。

  • 五感、特に鈍くなった嗅覚を鍛えることで表現力を豊かにする。積極的に誉める力もつく。減点方式は個性がなくなりがち。
    ビジネスや教育に通じるところも意識して書かれてて良かった。
    ソムリエは左脳でテイスティングしているという話に妙に納得。

  • ソムリエも本が書きたかったんだね。全く何をいってるかわからない。この本と通じて読者に何を伝えたいのか。技術がないんだろう。

  • 2017年25冊目。

    期待していた内容ではなかった。
    たしかに、自家製、厳選素材、産地直送などの言葉に流されがちだよなぁとは思う。

  • 食に向き合ってる身としてはバイブルにしたい

  • 第二章~三章全体がワインをこれからどう表現すべきかについて参考になった。日本とフランスの文化の違いからくる表現方法の異なりについて田崎さんなりの考察があって興味深い。
    日本の謙遜の文化(大雑把に言って)がワイン(食事)の表現方法の足りなさに繋がっていたり、俳句には「香り」についての語句が少ないというのも面白い。
    これからワインだけでなく日常的に香りについて意識して言語化していかないと強く感じた。

    『得られているはずなのに感じない感覚があるのは、それが意識の外側にあって、言葉に置き換えられていないからです。(p165)』

    最後にあくまで参考として、田崎さんがどのようにワインを判断しているかの引用。
    『ワインが口先端と舌先に触れた瞬間の印象は、主にアルコールによる甘味度合いをチェックし、豊かであるとか、まろやか、ふくよかなどの単語で表現します。~中略~ワインが口の中で広がる際に、とくに口前方部分に意識をし、酸味と甘味(感覚的な)のバランスをチェックします。そして後半、口の後方部に意識を移し、苦味(特に赤ワインの)がもたらすバランスを確認。~中略~口中にあるワインと空気をからめ、そのワインの香り成分を含んだ空気を肺に送り、今度はその空気を鼻から抜きます。この際、鼻腔を逆流しなkがらも香りを確認することができます。(p172-173)』

    上記引用に関して、味を感じる舌の働きについて後で調べてみると、今まで舌の部分ごとに感じる味わいが違うという定説をなんとなく信じていたけど、それは誤った説であることが分かった。
    現在では『舌の部位や味蕾による分担はなく、一つの味蕾は5つの基本味のすべてに対応する。(https://sites.google.com/site/coffeetambe/coffeescience/physiology/taste/principle)』ということが科学的に証明されているそうだ。

  • ワインの表現は、味を明確に識別するためのツールであり、特にソムリエのような多くの人へのリコメンド、マリアージュの提案、あるいはプロフェッショナル間の共通言語として必要であるという話。特に嗅覚が記憶とは結びつきやすいため、多くの香りの記憶を蓄積し、それをイメージと結びつけることが出来るようになると、表現の確度が増す。

  • ソムリエの世界って、こんなに奥深くってロジカルなものだったんやね。ソムリエの話だけじゃなくて、食やいろいろな場面で活用できる内容。美味しさの表現がいかに視覚触覚に頼ってるかが良くわかった。嗅覚をもっと鍛えて、それを表現できるだけの知識をしっかり習得することが大事なんだなと。料飲サービスに関わる人や文章を書く人はご一読をオススメ。

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言葉にして伝える技術――ソムリエの表現力(祥伝社新書214)の作品紹介

私たちが日頃なんとなく「おいしい」を伝えたつもりで使っている表現は、およそ不完全なものばかりだという。それは、深く意味を考えずに常套句を使っていたり、先入観にとらわれて、本当はどうなのかを正しく言い表わせていなかったりするためだ。そこで、正しい感覚を取り戻し、言葉の数を増やし、表現力を豊かにするためのプロセスについて解説したのが本書である。

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