高層マンション症候群(シンドローム)(祥伝社新書224)

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著者 : 白石拓
  • 祥伝社 (2010年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396112240

高層マンション症候群(シンドローム)(祥伝社新書224)の感想・レビュー・書評

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  •  高層階に暮らす妊婦の流産、幼児の自立の遅れ、幼児のアレルギー疾患、高所平気症といった「症候群」について、様々なデータを紹介するもの。気温や湿度、騒音や大気汚染などの環境面、地震の影響なども述べられている。
     最近、妙にマンションが買いたくなって、しかも買うなら超高層マンションの高層階がいいなあとか思って、この本を買った。当然、読んだ後は高層階に住むのは辞めよう、と思う。半分くらいが妊婦や子育てに関する事なので、結婚しないしその予定もない読者には関係のない話だった。さらに、東日本大震災前の本なので、長周期地震動についての実際の話があまり載ってない。
     話を総合するとRC造マンションの五階くらいに住むのがちょうどいいかな、とか単純に思ってしまう。確かにエレベーターの待ち時間など、エレベーターでのストレスというのは結構あると思う。内容の半分くらいはデータの紹介で、さーっと読めば1時間くらいで読めてしまった。(14/09/15)

  • 高層マンション症候群という言葉が正しいかはさておき、弊害は確かにあるようだ。

    海外には子育て世帯が高層階に住むのを禁止してる国が幾つかあるというのは驚いた。それは本当に高層マンションシンドロームなるものが原因なのだろうか•••
    高層階に住むことで外出頻度は減少傾向。
    設計上部屋の換気は不十分になりがちでアレルギー体質になりやすい環境に•••
    このような傾向の集大成が症候群なのだ。

    宇宙飛行士が宇宙で筋トレを行うように、
    高層マンションの住人はそこまでせずとも、
    外出を心掛け、外気を気にしながら換気を行うなど、生活習慣に気を配ることで、症候群を避けることができるとのこと。

    さて、そこまでして高層マンションに住む価値があるのか。

  • 集合住宅の気密性の高さ→ダニアレルギー→シックハウス

    ◎スウェーデンでは子供のいる家庭は5階以上に済まないように指導

    ◎フランス 高層住宅建設禁止

    移住別流産率 1,2階 8.9%、 
    3~5階 9.2%
    6~9階16.1%
    10階以上 19.4%

    10階以上に5年くらすと5人に2人以上流産

  • とても面白い本でした。高層マンションが景観に与える悪影響を問題だと捉えている身として、他分野からの分析は非常に良い論理武装になったと思う。

  • 高層マンションにはなるべく住まない方がいいという結論に至る本。妊婦の流産率が42.9%だとか。それだけじゃない、人にとって超高層階に住むことはいままでの歴史上なかったことだからストレス以上のなにものでもない。また、超高層マンションでなくとも中高層であっても地震などの影響を受ける可能性がある。つまるところ、子供を育てるなら5階までが限界!

  • 特段目新しい内容はなく、ちまたで聞く諸説がコンパクトにまとまっている。ただ、人から聞いた話ばかりで著者自身は超高層マンションに住んだ経験がなさそうなのが気にかかる。この手の本を出す前に、著者が半年でも1年でも居住し、自身の経験を織り込んだものであればよりリアルな内容になったのではないかと思うのだが。

  • 高層マンション症候群について

    高層マンションに住むことのリスク

    子育てには向かない高層マンション

    高層階を襲う「熱帯夜」と「光化学スモッグ」

    高層マンションと地震

    本当に高層マンションに暮らしたら
    「高層マンション症候群」に見舞われるのだろうか。
    結論を先にいえば、「見舞われる」のだ』(P. 3)
    高層階に居住するというのは、
    人類がいままで経験したことのないことです。
    だから、これまでどんな影響があるのか
    詳しくは分かっていませんでした。
    というよりも、影響なんかない、と思われていました。


    『高層階に暮らす妊婦は流産率が高い』(P. 28)
    この発表は、かなりショッキングなものでした。
    最初は、デマかと思っていたのですが、
    『いまや、高層マンションの高層階が妊婦や母子にとって
    好ましい住環境ではないことは常識になりつつある』(P. 52)
    と書かれており、
    どうやら学会や論文などでも発表された
    信頼性の高い根拠ある情報のようです。

    また、流産率が高いだけでなく、
    子どもが無事産まれたとしても、
    『10階以上の高層階に暮らす母親の子どもは顕著に、
    体重が重く、頭が大きいという結果が出ている』(P. 30)
    ことから、出産の際に母体にかかる負担は、
    大きくなる傾向があるようです。

    これは、高層階にいて、あまり出歩かず、
    運動不足になりやすいからであるともいわれています。
    出歩かない原因は、高層階から下に降りるために、
    かなり手間がかかるからではないか、と私は思っていました。
    実際そういう理由も大きいのですが、
    『面倒というより、エレベーターでの事故や犯罪への不安から、
    エレベーターを利用すること自体に心理的抵抗感がある』(P. 48)
    ということから、エレベーターに乗る際に
    見知らぬ人と乗り合わせることに不安を感じる女性が多く、
    それでついつい、出歩かなくなってしまうのだそうです。


    『高層階に多い主婦の孤立』(P. 102)
    出歩かないという理由もあるからでしょうか、
    他人と接触することがなくても生活できるので、
    自宅に閉じこもる主婦が多いようです。

    ちなみに、私の経験則なんですが、
    居住区の設備と近所の人間関係の密度は反比例すると思います。
    学生寮の設備がボロいと、近隣の学生同士で仲良くなるのですが、
    新しい寮ができて、設備が整うと、
    学生同士のノリで自然と仲良くなるということもなくなります。

    近所で助け合って生きていく必要があるからこそ、
    コミュニケーションは、とれるのだと思います。
    自分で何もかもできるようになってしまっては、
    親しい間柄に無い隣人を訪ねていく理由がなくなるのです。


    『年齢が若いときは居住階の高さは流産率に
    ほとんど影響しないが、年齢が上がるほど
    その影響が顕著に表れてくる』(P. 40)
    こういった影響は個人差が大きいようです。
    特に、年齢を重ねるごとに
    その影響は大きくなるようです。
    特に、30代以上の妊婦では、影響が出やすいようです。


    『幼い時分から高所に暮らしていると、
    高さに対する恐怖感が薄れてしまうのではないかという仮説が登場し、
    それは「高所平気症」と呼ばれてたりしている』(P. 78,79)
    1~3歳児が高層マンションから転落する事故が、日本各地で起きています。
    これは、子どもたちが、
    そういった高いところの恐ろしさを、
    十分理解できていないことにあります。

    普通、地上10mほどの高さになれば、
    地面にたたきつけられる恐ろしさから、
    かなりの恐怖を感じるものです。
    それが産まれてからすぐ高層マンションで暮らし、
    成長していくと、それが当たり前の状態になるので、
    高所に恐怖を感じにくくなるのです。


    『母親が下した結論「高層階は子育てに適さない」』(P. 112)
    『11階以上に暮らす母親のじつに八割以上が
    「5階までが子育ての限界」と思っている』(P. 114)
    高層階に住む子どもは、外で遊ぶ機会が必然減ってしまいます。
    また、高層階は階下にかかる重量を減らすため
    建築材料をあまり多く使えない状況にあります。
    そのため音が隣に響いている可能性が高いのです。
    子どもはそんなこと気にせず騒ぎますから、
    隣人に迷惑をかけていないかと、親としては気が気ではありません。
    そういった精神的安ストレスがかかってきます。


    『高層階では洗濯物を干すことを禁止しているマンションも多い』(P. 120)
    高層階であれば、他人の視線を感じることがないので
    洗濯物を干すとき周囲の目を気にしなくてもよいので
    さぞや便利だろうと思っていたのですが、そうでもないようです。


    『「熱帯夜」は、低層階より高層階の方が厳しい』(P. 132)
    実際に測定したデータで、高層階の方が、
    温度が高い状態になっています。
    もちろん低層階でも夏は暑いのですが、
    高層階は、それに輪をかけて暑いみたいです。



    『高層ビルの間を多重反射する騒音』(P. 142)
    高層階はとても静かであると思っていたのですが、
    ビルの間で騒音が反射して響くそうです。
    よって低層階と高層階で、それほどの差があるわけではないようです。


    『煙突より高い超高層マンションを直撃する大気汚染』(P. 148)
    『光化学スモッグが充満する超高層の大気』(P. 153)
    高層階では、高濃度の有害物質が漂っていることが多く、
    健康に影響を与えるおそれがあるそうです。
    とくにこの光化学スモッグは、
    かつて公害の代名詞としてよく発生していました。

    それが、中国からの越境大気汚染によって、
    再びよく発生するようになってしまいました。
    だから、高層階にいる人は、こういった大気汚染にさらされており、
    意識して身を守らねばならない状況にあります。

  • 高所恐怖症の気がある自分には縁がないと思うけど、高いところに住むのは心身に悪いとのデータがあるようだ。<br />ふと『人は地に足をつけていかなければ生きていけない』というラピュタの台詞を思い出した。

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