プレミアリーグは、なぜ特別なのか(祥伝社新書293)

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著者 : 東本貢司
  • 祥伝社 (2012年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396112936

プレミアリーグは、なぜ特別なのか(祥伝社新書293)の感想・レビュー・書評

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  •  要するに、オールドサッカーファンによる居酒屋英国サッカー談義である。
     まとめてしまうと身も蓋もないが、話の主題は八十年代以前の頃に向けられていて、プレミアリーグの前身を知るにはいいが、プレミアリーグ創設後の英国サッカーを俯瞰するにはあまりに(この時期の)内容が乏しすぎる。
     オールドサッカーファンの該博な知識と経験には敬意を表するところだが、しかし戦術への軽視、「キック&ラッシュ」への信奉、「真の意味でのサポーター」なんて発想なんかを見ていると、あくまで居酒屋談義として受け取るべきか、という気にもなってくる。

     総じて面白い読み物だったが、タイトルや煽りから期待する内容とはズレが生じる可能性が大いにあるので、読む際は注意が必要な一冊だろう。

  • コンパクトなイングランドフットボールレビュー。なかなか恰好つけです。

  • 香川真司がマンUに入団し、活躍していることがいかに凄いことなのか!プレミアリーグの中でも特別なチームであることが説得力ある筆で楽しく、血沸き肉躍るトーンで書かれる。1958年のミュンヘン空港での8名のスターを失った悲劇が、逆に一都市のマンUから世界のマンUになるきっかけだったことが主張されている。イングランドサッカーの魅力が1対1の果し合いの迫力にあるという意味もよく分かる。母国では本来サッカーとはそういうものだったのだ。悲劇の生き残りボビー・チャールトン、5人目のビートルズとさえ言われたジョージ・ベストら、きら星のようなスターを輩出しているマンU。むさい男ガスコインが常軌を逸した行動により大衆の人気者になり、後日のベッカム狂騒曲に繋がっていくという話も楽しい。リバプール黄金時代のシャンクリー監督の言葉が楽しく、芯をついている。「君、儂がスタジアムにいかなきゃいかんということは、あの子らがまだまだだってことなんだよ。そうじゃないかね?」しかし、ファンとの近距離だった選手たちが今や「アフリカの独裁者も赤面させるほど稼ぎまくるプレーボーイ。高級スポーツカー、セルフブランドのオーデコロン、マリーアントワネット気取りの金遣いの荒いガールフレンドに囲まれた成り上がりの上流階級」という選手たち。リーグが金を稼ぐ企業になっている!憂慮すべき状態だと思う。この勢いはどこまで続くのだろうか・・・

  • 多くの英国選手が書いた書物を翻訳している著者による、如何にプレミアリーグが特別かを書いている。ただ、FAを生みだした所から、周辺のラグビーファンがどの様に考えているか、古き良きキック&ラッシュは戦術どうこうと言った話しでは無い伝統があると言う所など、興味深い部分はあるが、タッチライン義際で監督は声を出していないと言った部分や、少し誇張された点が多く、また、プレミアリーグと言うよりは英国フットボール全体を描いていたりと、要点がまとまっていない印象だった。

  • プレミアリーグの歴史を振り返りつつ、筆者の知識を披露しているだけの本。正直面白くない。


    結局、何が言いたかったのか。何を羅列したかったのかが分からず退屈。読み終わるまで我慢するのが辛かった。

  • 始めは若干退屈だが、後半になるにつれて面白くなる本。最初はサッカーの歴史、スコットランドとイングランドの比較などがあるのだが、4章のザ・ヒューマンファクターからサッカーの醍醐味に入り、5章でのAll You Need Is Fanあたりを読むとなぜかの国であれほど熱狂的にサッカーが好かれているかの一端が垣間見える。サッカーのチームは町そのものであり、そこに自分たちのアイデンティティがある。引用すると「スパーズが戦う時はファンの一人ひとりも同時に戦っている。つまり、ピッチ上のプレイヤーたちは彼らの"代理"としてボールを追っている。だから『(怠慢を)許さない』『(声とチャントで)共に戦う』――。」
    もう一つ、イングランドのサッカーにおける一対一の重要性。たしかに瞬間的には一対一の結果が、そのあとのスーパープレイにつながっている。そこがエキサイティングな瞬間を生み出している。
    結局サッカーがファンの、プレイヤーの、そして監督の人生におけるドラマを形づくっていることこそがスポーツとして愛される源泉なのだろう。

  • 帯にあった香川の写真を見てつい手にとってしまったが、ちょっとおもしろそうだったので購入。いまいちタイトルに対しての答えがないというか、タイトルと内容が期待したものと違いマッチしないような気はする。でも、今日のフットボールのバックグラウンドや、そもそもフットボールとはなんぞやという起源の話からはじまり、様々なうんちくが英国のカルチャーをまじえて書かれているので個人的に面白かった。

  • 日本の若きスター、香川真司がプレミアリーグ マンチェスターユナイテッドに移籍。そのタイミングで出版された本ではあるが、決してミーハーな本ではない。香川が挑戦しているフットボールの母国イングランドのプレミアリーグががどれだけ熱い、夢の舞台なのか。130年の歴史を持つ、英国の文化としてのフットボールのエッセンスが詰まった一冊。

    個人的には、これまでずっと疑問に思っていたことの答えをいくつかもらった気がする。「キック・アンド・ラッシュ」と呼ばれるロングボール戦法をなぜイングランドの人たちは好むのか。なぜラフプレーも厭わない「伝説の悪役」が人気なのか・・・などなど。

    巨額のマネーが流入するプレミアリーグの現状を嘆きつつ、古き良きフットボールの原風景を愛する著者の東本貢司さん。英国在住経験があり、数多くのフットボール関連の訳書がある。スポーツナビ上でのコラムにも定評がある。
    東本さんの直感では、香川は「童顔の暗殺者」の異名をとるノルウェー人ストライカー、スールシャールにイメージが重なるという。(1999年カンプ・ノウの奇跡と言われた対バイエルン戦でのロスタイムの劇的逆転ゴールを決めた人です)東本さんの直感はあたるのか香川の活躍を見守りたい。

  • おもしろくて、あっという間に読んでしまいました。堅苦しい話は全くなく、呑み屋で、イングランドならパプで、薀蓄親父の話を楽しく聞いている感じと例えられるでしょうか?香川選手が移籍して注目が集まっている中で、タイムリーな出版と言えるでしょう。
    個人的には、以前より著者の考えには賛同しない面が多々ありますが、サッカーの母国におけるスコットランド人の役割や歴史の記述は、非常に興味深いものがありました。題名と内容がリンクしないような印象が残りました。

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