第十六代徳川家達――その後の徳川家と近代日本(祥伝社新書296)

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著者 : 樋口雄彦
  • 祥伝社 (2012年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396112967

第十六代徳川家達――その後の徳川家と近代日本(祥伝社新書296)の感想・レビュー・書評

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  • 活字大きめですぐ読める「十六代様」伝。
    「最後の将軍」のキャッチフレーズの威光と言おうか、大河ドラマはやっぱすごいと言うべきか、従来は慶喜のほうが断然有名だった。となると立場的に相容れず、また個人的にもあまりしっくりいっていなかったというこの人が、なんとなく「悪役」っぽくなってしまっていたところはあったと思う(顔がまたコワいし)。
    そのへんのバイアスを緩和してくれる意味で、このような本の存在意義はけして小さくはないだろう。

    著者みずから言うように直筆の日記などを参照できたわけではないので、どうしても「公式記録」的というか、家達その人のキャラクターや肉声が伝わってくるようなものではない。しかし、歿後70年も過ぎた世にあって、できるだけを尽くした力作であることは伝わってくる。
    というか、6歳で「明治維新の尻ぬぐい」のスケープゴート(であろう、実のところ。この年齢であれば)に立たされ、家族にとってさえまず何より「謹厳な家長」であったというこの人は、キャラや肉声などというものを表に出さない「最後の貴人」だったのではあるまいか。現代の我々が「戦前」と聞いて漠然と想起するような断絶や「おっかなさ」を、ちょうど大正昭和期の人たちは、「御一新前」に対して覚えていたのではあるまいか。御簾1枚を隔てたように描き出される家達の「実像」に、ふとそんな思いを抱いた。

    2015/8/20~8/21読了

  • 慶喜の養子として徳川宗家16代の家達(いえさと)という人物は、1903年から30年間、貴族院議長として大きな存在感を持ち、1914年には組閣の内命を拝辞し、1922年にワシントン条約の日本全権を務めたなど、徳川は明治から昭和にまで復権して公爵として天皇の藩屏として活躍したというのは灌漑深いものです。慶喜には慶久・厚という実子もいたわけで、田安からの養子が後を継いだということは、朝敵慶喜への懲罰だったのか?朝敵の赦免後は公爵になっているが、この辺りは興味深いところである。

  • いままであまり焦点の当たることのなかった徳川家達の生涯について記載された書籍である。
    本書の記載は、平易かつ簡潔に書かれているので、読みやすいし、記憶に残りやすい。
    著者のセンスの良さを感じる。

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