- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396113100
作品紹介・あらすじ
古来、日本人は縦に文字を書き、言葉を紡いでいくことで精神を醸成させてきた。本書では、日本人の劣化の一因に横書きの横行を挙げ、なぜ横書きが無謀であるかの検証を重ねていく。現代日本を代表する書家が、人間と言葉の根源を見据えて考察した憂国の書。著者は主張する。「日本語を横書きにすることは、英語(アルファベット)を縦に綴るのと同じ愚行である」。
感想・レビュー・書評
-
当たり前ですが、もともと日本語って縦に書く文字なのですね。確かに縦書きの方が美しく見えます。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
縦に書く方が書きやすいかも…
-
2017/12/12 13:26:44
-
ジャケ買いならぬタイトル買いしたが、確かに面白かった。のちに書家で芸術家だと知る。アーティストらしく自己心酔が適度にあって自由な発想と深い考察で、文章作品としてアートを感じる。
-
ネット社会になってからは横書きにすっかり慣れてしまったが書籍においてはまだまだ縦書きの方が多いし読みやすい。
それでも横書きの本もどんどん増えてきているのでこのまま縦書きというのは廃れていってしまうのか。
でも本の中でも書かれているが漫画というのも縦書きスタイル。
右から左へ流れるような漫画の読み方はおそらく今後も変わることはなさそうだ。
興味深い内容の本だったけど、個人的にこの方の文章はあまり好きじゃなかった。 -
カテゴリ:図書館企画展示
2015年度第1回図書館企画展示
「大学生に読んでほしい本」 第1弾!
本学教員から本学学生の皆さんに「ぜひ学生時代に読んでほしい!」という図書の推薦に係る展示です。
木下ひさし教授(教育学科)からのおすすめ図書を展示しました。
開催期間:2015年4月8日(水) ~ 2015年6月13日(土)
開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース
◎手軽に新書を読んでみよう
1938年に岩波新書が創刊されたのが新書の始まりです。
値段も分量も手ごろな新書は「軽く」見られがちなところもありますが、内容的に読み応えのあるものも多くあります。気に入った著者やテーマで探してみるとけっこう面白い本が見つかるものです。広い視野を持つために、興味や関心を広げるために新書の棚を眺めてみましょう。刊行中の新書を多様な角度から検索できるサイトもあります。(「新書マップ」)
◇新書で日本語を知ろう
分かっているようで分からない日本語。まずは知ることですが、難しく考えず日本語の本を読んで親しんでみましょう。大切なのは気持ちですが、誤解を招かない表現もまた大切です。大学生として、社会人として知っておいて損がないのが日本語の知識です。 -
懐古主義的本かな、と高をくくって読み始めたが、いきなり殺人の話からである。縦か横か、という話だけではない。「殺す」と「書く」には、相当なエネルギーが求められる。しかし僕も今その文字を「打った」。しかも横書きで。
昔から言われていることだけど、縦書の時のペンの運びと、横書き丸文字のペンの運びなどを見れば、なるほど日本語は縦書用だと少し納得もするけれど、僕は左利きだ。そもそも縦書に対しても、まっとうではない書き方なのだ。さてどうしたものなのか。
縦書には天と地がある、とか、美的な部分では面白いところが多数ある。言葉を綴るときに美意識をもっておけ、ということは心に留めて、今日もパソコンで横書きしよう。ごめんなさい。