「依存症」社会 (祥伝社新書330)

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著者 : 和田秀樹
  • 祥伝社 (2013年8月2日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396113308

「依存症」社会 (祥伝社新書330)の感想・レビュー・書評

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  • ■早期離脱症状群
    ・手や全身のふるえ
    ・発刊
    ・不眠
    ・吐き気,
    ・血圧上昇
    ・集中力低下
    ■麻薬や覚醒剤等禁止薬物の依存症は再犯率が非常に高い
    ■禁止薬物の傾向
    ・欧米はヘロインやモルヒネなどのトリップする麻薬が多い(現実逃避型)
    ・日本は心身の働きを一時的に活性化する薬物が広がっている(覚醒型)
    ■覚醒剤の成分アンフェタミンやメタンフェタミンはドーパミンを強制的に放出させ強い多幸感をもたらす
    ■若者を中心に広がるネットゲーム依存症
    ■依存症は進行性の病気
    ■これまで依存症は心理的な問題だと思われてきたが,近年になり,強迫性障害における,ある行為が止められない・止まらない状態や,その行為を行っていないと生じるイライラ感,不快感,不安感は脳の神経伝達物質の異常であるという考え方が強まってきた
    ■中脳の腹側被蓋野から辺縁系や大脳皮質まで延びるA10神経は,興奮するとドーパミンを放出する
    ■ドーパミンが放出され「快」を覚えると,再びその「快」を得ようと同じような行動(報酬系)をとることで依存症につながる
    ■依存症は,脳のプログラムを書き換えてしまう
    ■「我慢」は非常に重要な能力だが,依存症によりそのプログラムが書き換えられ初期化される
    ■生活保護の推移
    ・受給者数:1995年88万人→2913年216万人
    ・生活保護費:2001年二兆円→2009年3兆円超→2012年3兆7千億円
    ■パチンコは19兆円市場(レジャー白書2012)
    ■依存症の本質が「時間浪費」である以上,学ぶことや知的関心を高める力が衰退していくことは間違いない
    ■カウンセリング,精神分析,森田療法などの通常の精神療法では強迫的行為に対する依存の治療は思ったほどの効果を上げていない
    ■心を変えようとするより,行動を変える方が,最終的に心も変わっていくという,行動療法の考え方も有効
    ■「依存症」を意志の問題ではなく病気だと理解すること

  • 依存症の人に依存する社会、確かにパチンコは世界的にも異常なんだと思う。ギャンブル禁止と言っていながら、景品交換がまかり通る不思議な世界。もっと厳しい規制が必要でしょう。
    依存症に対する認識を改め、もっと積極的に早い段階から治療に入るべきだと言うことにも賛成。
    ただし、貧困と依存症の関係、貧困対策による依存症削減の交換についてはもっと検証が必要だと思う。

  • 依存症が日本の社会に蔓延しているのはよくわかったけど、未婚率の上昇など社会現象の要因に強引に紐付けるのは如何なものか。

  • 久々に名著に出会った。
    文句無しの星4つだ。

    今まで依存症は、意志が弱い・根性が無い・心の弱い人間がなると思われていたが、実は誰でもなる可能性がある心や脳の病であることがわかった。

    そして恐ろしいことに次の文章のように各企業が消費者を依存させて儲けようとしている事実だ。
    頭の良い人達がこぞって消費者を依存させようと日夜努力しているのだから普通の人なら依存症になってもおかしくない程の日本である。

    ≪アルコール飲料産業、ゲーム産業、パチンコ・競馬等のギャンブル産業、さらにはインターネット関連産業、ゲーム産業、携帯電話関連産業と、いまや日本の主力産業は、「依存症」依存産業のオンパレードといっても過言ではありません。≫

    まるで日本国内で共食いをしているようで本当に悲しくなる。

    著者はこれら依存症産業製品やサービスにはフリーアクセスできないようにすることを提案している。
    長期的には日本もそうなると思うが短期的には上記の「依存症」依存産業の製品・サービスからは自衛的に距離を取ることとする。
    最近子供がゲームを始めたのでとても参考になった。
    もちろん自分のためにも。

    このレビューを読んだ方には是非ともお勧めする本である。
    買ってでも図書館から借りてでもとにかく読んで欲しい。

    なお著者は「依存症」依存産業の広告と、それを平気で流すテレビに対して敢然と批判している。
    自分がテレビに呼ばれなくなることを覚悟で書いていると思われ、尊敬する。

    なお星が1つ足りないのは、抗鬱薬に対する盲信。
    そして依存症にならざるを得なかった人達の分析が足りないこと。(貧困、基礎学力のなさ、リスク感知力のなさ、破滅志向、幼年期トラウマ、etc)

  • 何でもかんでも依存症だらけじゃねえか!
    本人のせいでなく病気と言われればそうなのだが日本人の性質上今後も認めないのではなかろうか。

  • 同じことを何度も述べる上に、文章全体が稚拙。
    読んでいてここまでイラつく本も珍しい。

    何でも依存症なんだから仕方がない、依存症を認めない、依存症を防ごうとしない国や私達が悪い、というような論理は納得できなかった。

  • アルコールや薬物、ギャンブル(パチンコなど)依存など、「依存症」に依存している日本社会・・・つまり「依存症」患者が増えれば増えるほど儲かるビジネス(特にパチンコ店)が横行している。これでますます依存症患者が増えたら(増えているので)日本の未来は無い!ってことです。

    依存症は個人の意思の問題ではなく、病気であるという認識を持つことと、依存症を減らすには広告規制やアクセス規制しかないというのが結論です。

    4年前にこの著者の
    「テレビの大罪」
    http://mogura7.zenno.info/~et/xoops/modules/amaxoop2/article.php?lid=5559

    を読みましたが、本書の中でも半ばあたりから、依存症ビジネス(酒やパチンコ業界)のスポンサーに依存している「テレビの大罪」をこれでもか!というくらいに断罪しています。

    ただまぁ、ここまで書いてくれると少々辟易もので、もう少し冷静に客観的に・・・と云いたくなりました。
    たとえば、規制の緩い日本と、規制先進国のアメリカと比べて、依存症患者の実数や依存症対策費用(GDP比)を比べるとどうなんだろう? などなどね。

    (2014/11/19)

  • 分かったこと
    依存症は進行性の病気。自然治癒はないと考える医師もいる。
    飲酒をする人は、6000万人、アルコール依存症患者は230万人程度と言われている。
    依存症になりやすい人、キッチンで一人で飲んでる人やコミュニケーション不足の人。みんなで飲みに行くような人は、なりにくい。
    著者は人に素直に依存できない人が依存症になる傾向が強いと考えている
    イギリスのアルコール依存症チェッくリスト cage

     あなたは今までに、飲酒を減らさなければいけないと思ったことがありますか?
    (Cut down)
    2.
    あなたは今までに、飲酒を批判されて、腹が立ったり苛立ったことがありますか?
    (Annoyed by criticism)
    3.
    あなたは今までに、飲酒に後ろめたい気持ちや罪悪感を持ったことがありますか?
    (Guilty feeling)
    4.
    あなたは今までに、朝酒や迎え酒を飲んだことがありますか?
    (Eye-opener)
    2つ以上当てはまることで診断上アルコール依存症と判断される

  • 何気なく買ったんですが、とても面白かったです。消費者を依存症にしてお金を使わせることに、企業が依存している日本、という指摘。その通りだと思います。

    再読後、引用ツイートをまとめました。 http://togetter.com/li/751697

  • 筆者の、依存症は病であり、適切な治療と予防が必要不可欠になるという主張は一定のコンセンサスになりつつあるのではないだろうか。
    ただマスコミは「意志の弱いダメな人間だ」という誤解を垂れ流し続けるだけであると糾弾している。
    消費が低迷する日本では、ゲームをはじめ、人を依存症にしてお金を使わせる「依存症ビジネス」が増えていて、日本は「依存症に依存する」社会システムになりつつあるとの指摘は正しい。
    ただ、具体的解決策については、一般論的で、もう一歩の踏み込みが欲しかった。

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