空き家問題 (祥伝社新書 371)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396113711

感想・レビュー・書評

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  • 空き家問題の現状・提言が載った本。

    本書の特長としては、デベロッパー出身の著者独自の見解での提言が多く見られた。
    例えば、減築やCCRCのビルでの展開。興味深く合理的な部分も見られが、現実性にかけるようなものも見受けられた。
    空き家本に関して、現状・データに関しては似たり寄ったりだが、対策に関しては個々の見解が出ると思うが、こちらの本はありきたりの内容ではなく
    読みごたえはあった。

  • 不動産市場の最前線で、活躍してきた著者だから見通せる日本の空き家問題。
    まず、第1章で 増加し続ける日本の空き家 の実情をデータで示しながら、諸問題を列挙。
    第2章で 空き家がもたらす社会問題 ということで、なぜ、空き家で放置されるのか、固定資産税、相続税などのコスト負担が明々白々ななかで、負の資産を持ちたくないという人々の行動原理をあぶりだしている。
    次に第3章で 日本の不動産の構造改革 が求められるにもかかわらず、問題解決の先送り体質について書かれていた。
    第4章 空き家問題解決への処方箋、第5章日本の骨組みを変える ということで、著者の問題解決の考え方、提案が粛々を書かれていた。
    選挙、民主主義、誰もが責任をとらない体質、もう時間はない、まったなしのチャレンジが必要なのだが・・・

  • 2040年には空き家率が40%台を超える!?土地付戸建や区分所有マンションといったわれわれ日本人の一億総マイホーム所有信仰終焉の警鐘を鳴らす一冊です。それはマイホーム所有の価値のすべてが終焉するということではなく、誰もがマイホームを所有することによって幸せな将来を描くことができた時代が終わりを告げていることだと本書を読んで感じました。

  • 近年、新聞などにも取り上げられるようになった空家問題についてわかりやすく現状がまとめられている。
    高齢化社会について、また、日本の将来の生活を考えるなら読んでおいて損はないと思う。

  • 今後深刻化する空き家の問題について論じている。問題解決の処方箋も提示しているが、簡単ではなさそうだ。

  • 非常に興味深い内容でした。戸建に限らず、マンション、店舗などこれから深刻になるであろう空き家問題。データに基づいているので説得力もあり、空き家問題を認識しているかいないかで今後の「家」への接し方は全然違ってくると思います。面白かったです。おすすめです。

  • 結局将来的にも、地価は(一部を除いて)下がり続けるものだという仮説を持って本書を読み進めたが、読み終えた後もその考えは変わらなかった。
    本書はそことはやや焦点が異なっていたように思うが、問題提起としては、重要なものではないか。

  • 空き家問題について参考になる記述あり

  • 空き家の増加・・・人口減、老人の単身者の増加、不動産に対する価値観の変化、団塊世代の第二のリタイアの影響。。などなどの考察は興味深かった。

  • 現在の空家率13.1%
    2040年には43%に達する推定

    毎年約10数兆円の住宅投資が行われている。
    日本は、価値の増加しないマーケットに新たなお金が注ぎ込まれている珍しい国。

    空家への対策案をもっと聞きたかった。
    自分で考えろ、ということかもしれない。

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著者プロフィール

不動産プロデューサー。1959年生まれ。東京大学卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)、ボストン コンサルティング グループ、三井不動産などを経て、オラガ総研代表取締役兼全国渡り鳥生活倶楽部代表取締役。著書に『空き家問題』『不動産激変』『ここまで変わる!家の買い方 街の選び方』など。

「2022年 『2030年の東京』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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