書く力は、読む力(祥伝社新書) (祥伝社新書 380)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396113803

作品紹介・あらすじ

「自他ともに認める本読み」なのに、ちょっとした文章も書くことができない──。
うまくまとめて書いたつもりが、「わかりにくい」といわれた──。
なぜ、そんなことが起こるのかといえば、あなたが日ごろ正しく文章を「読めていない」からである。
個人の直感で読みたいように読んでしまって、文章のしくみや構成、言葉のかかり方を論理的に読みとることができていない。
論理的に読めていないから、論理的に書くこともできないのだ。
──文章との正しい向き合い方。
──書くことに通じる「読み」
──書きたいことを書くのではなく、書くべきことを書く。
この原理を習得できれば、誰でも自然に「読める文章」が書ける。

感想・レビュー・書評

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  • いい意味でタイトルのまま!
    不足を補うように書いていくのが書き方。
    不足を補うように読めなければ書けない。
    書きすぎも禁物。
    読者が想像できる余裕を持たせる。
    書くことで書きたいことが見つかっていく。
    まずはひとこと書いてみる。
    そこから広げていく。
    生きづらいから書くしかない。
    何にせよ、まずは一歩、一書、始めてみる!

  • 文章センスがない人向けの本だと思います。
    小学生時代いつも筆を進められず原稿用紙が埋められなかった、大人になっても未だに纏まりのある文章が書けない自分にはためになりました。
    ただ2章の文学批評の歴史についての部分は、長々と説明せずとも簡単に触れるだけでよかったのではという不満も感じました。

  • 信州大学職員の皆さんにおすすめの本を掲載しています。

    ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB16469661

  • ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB16469661

  • 書き方、読み方の姿勢が分かりやすく書かれていた。
    個人的には195~196ページの考えが自分のものと合致していて嬉しくなった。あの考え方はひとつの姿勢として有りだと肯定されて、少し自信がつきました。

  • 不足を見極めながら、それを埋める文を探しながら読む。疑問を持ち、答えの文を探しながら読むってこと。論説文なんかはそうやって読んでいくが、小説も同じだという。いつもは引き込まれてしまって、そんな読み方はできていない。

  • 人に読んでもらう以上、事実を曲げ、装飾を加え、話を作り込んでいく事は、むしろ礼儀だということです。ラッピングをせず、リボンもかけず、むき出しのまま相手に渡す無礼、これはぜひとも避けなくてはなりません。

  • 書くことに必要な力があるとすれば、それはまず前の文との整合性を保ちながら文をつないでいく力。文章の足りない点を埋めていく。一番に解決すべき疑問=主題は何かを見極める。疑問を持ち、予測し、それを解決する手続きを踏みながら、それを掴みとる。先を読み急ぐのではなく、疑問を抱いたらそれに対する答えを自分なりに用意する。そういうひと手間を加えた人は、疑問が解決される箇所に来た時、それを決して見逃さない。読みの感度の向上、自分自身の因果律からの脱却、書かないことの難しさ・・・・・・・書く上で大切なエッセンスがてんこ盛りであった。最後の言葉が特にイイ。「書くことの中には、現実そのものではない、夢と期待が含まれていなければならない。そして、書くことを裏で支えているのは、実は生きにくさ。これは心にとめておかなければならない。」

  • 展示期間終了後の配架場所は、開架図書(2階) 請求記号 817.5//Su96

  • 読む力があれば自然に書く力が身につく、ただし、量をこなす読み方ではいつまで経っても書けない、という話。
    さすが国語教員、読んでいて納得する部分が多かったです。
    純文学をキチンと読み込んでいかなければならないなと感じた一冊。

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著者プロフィール

鈴木信一(すずき・しんいち)
1962年、埼玉県生まれ。横浜国立大学教育学部国語科卒業。
現在、埼玉県の公立高等学校に勤務。2007年、早稲田大学文学研究科派遣研究員。
著書に、『800字を書く力』(祥伝社新書)などがある。

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