三国志 運命の十二大決戦(祥伝社新書457)

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著者 : 渡邉義浩
  • 祥伝社 (2016年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396114572

三国志 運命の十二大決戦(祥伝社新書457)の感想・レビュー・書評

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  • 単に三国志中の著名な戦いの推移を記すのではなく、合戦に関わる背景を史実を踏まえながら包括的に説明する。このため戦闘そのものの記述はむしろ控え目で(戦闘詳細の史料が少ない以上当然なのだが)、ある意味その方が史実を捉える上で有益だったが、安っぽいタイトルに引かれた読者にこのギャップが受け入れられるかどうか。三国志関連の著作が増える著者だが、これから他作品とどう差別化を図っていくかも課題になりそう。

  • 名士論。後漢三国時代を名士論で解き明かす。晋代には彼らは貴族となる。地元の有力豪族にして、儒学を収めた名士は、特に高名な名士から評価をもらい、その名士グループに所属する。彼らは時に敵対陣営に所属しながらも連絡を取り合い、また主君に推薦するなどして影響力を行使した。また有力な名士はその一族がついてくるので、無視しえない力をもった。代表的な所で荀彧や周瑜など。彼らが戦いに与えた影響をみていく。個人的には三国鼎立を創り上げた魯粛、劉備政権を益州に確立させた法正、儒家の理想の聖漢一統の実現を目指した諸葛亮、理想と現実の狭間で苦しんだ荀彧などが面白かった。

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