- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396207106
感想・レビュー・書評
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IQ190の天才・天地龍之介くんが探偵役の連作短編。
彼が、語り部である天地光章さんのところにやって来るところから話は始まり、龍之介くんが身を託すこととなっていた中畑さんを探すという展開です。
フィリピンにいるらしい中畑さんに会いに行く資金を捻出しようとする先で事件に出くわし、フィリピン行きの飛行機内でも事件に出くわし、フィリピンに行っても事件に出くわすという…。
いくら何でも事件に遭遇しすぎでしょ、とは思うけど、まぁそうじゃないと、本にならないか。
物理的なトリックは、私には難しすぎたけどね…。
だから、犯人が分かっても、おぉ! て感じの感動には至らなかった…。
あと、「目黒」警部補をつい「目暮」て読んじゃって、この人が登場するたび、コナンに出てくる目暮警部が頭に思い浮かんだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
科学ミステリー。龍之介シリーズ-1
短編がつまっている。
C0293 -
天地龍之介のシリーズ第1弾。柄刀一ははじめて読むが、短編ミステリでこれだけのキャラクタを作り出すのはうまい作家なのだろう。文章はうまい。とても読みやすいし、キャラも立っている。短編の素人探偵シリーズ物でミステリを書くのは設定にリアリティがかけてしまうのは、やむを得ないところはあるかな。行く先々で事件に遭遇するのはありえないから。でも、龍之介の変なキャラがリアリティのなさを包み込んでいるようだ。しばらく読んでみようと思う。
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進行役のキャラクターのノリのせいか、ミステリーのレベルは確かに高いのに、なんでかライトノベルのような雰囲気が。
でもそのおかげで、殺人事件だから暗くなるような読後の雰囲気はない。
この人たちの話はまだ続くのかなあ。ちょっと気になる。 -
「超」天才なのに、「超」天然―それが、天地龍之介である。
島でお爺さんとふたりの生活を送っていた天地龍之介だが、お爺さんが亡くなってしまい、お爺さんの旧友であり、後見人の中畑氏に会おうとするも、フィリピンへ旅立ってしまっていた。しかたなく、従兄の天地光章のもとに転がりこまざるを得なくなる。
龍之介と「一時後見人」のような立場に置かれてしまった光章。二人がフィリピンへ四苦八苦しながら行こうとする(その前の旅費を稼ぐ段も含め)も、先々で殺人事件が起きて……。
こういう探偵もいいな、とふと思った。
内容については、普通。ただ、「エデンは月の裏側に」は、拍子抜け。「ああ、そう…」と思ってしまう程。あからさまでもいいから、もう少し原始的に事を運んだほうが、受けは良かったと思うし、自然さは増したと思う。 -
面白くないわけではないんだけど、正直物足りない。
龍之介は可愛いと思うし、物理的な推理も面白いけど、
なにか物足りない。
淡々と事件が起きて解決という雰囲気なので、興奮もしないし
犯人が誰なのか考えもする暇もなく、事件が解決するので
続編を読もうという気もあまり湧かない。 -
こんなに読みにくい推理小説は久しぶりです。
キャラも好きになれず、推理も科学ネタばかりで、「あ、そうなんだ。」という感じ。
自分には合いませんでした。 -
さくさくっとかるーい感覚で読める短編集だけれど、しっかり本格。どちらかといえば私の苦手な物理科学系テイストであるにも関わらず、抵抗感は一切無し。というのは「キャラもの」の良い面が存分に生かされてるということなのかな。
そしてなんといっても。ここの短編のタイトルが良すぎ。語呂とかがめちゃめちゃに良いっ。妙なところで大感動。 -
買ってから長らく放置されていた(いつもの事)んですがもっと早く読めば良かったと思った。
既にシリーズは10作目まで突入しているわけだが不思議とのめり込ませる何かがありますね。
爽やかっていうと変だけどすんなり受け入れて読めてしまうような一定感がこの作品にはあると思います。