紅と蒼の恐怖 (ノン・ノベル 747)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396207472

感想・レビュー・書評

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  • 馴染みのある作家9人の作品だが、ホラーと言うのはどうかなと思う。
    特に五十嵐貴久氏、倉阪鬼一郎氏の作品はホラーというよりエロ。
    短編だから読んだが、この調子で長編だったら読めない。
    もっとも短編だからこれだけ書けたのかも。

  • 蒼は精神的なホラーで、紅はなかなかのエログロだった…。

  • おもしろい話ばっかりだった。

  • ◆毒殺――柴田よしき
    ・・・沙織は自分が誰かに毒殺されることを恐れていた。15年前に誰かが沙織の父親を毒殺したように。
    ◆心の眼鏡――北川歩実
    ・・・人が良く、何でも騙されて購入してしまう西尾。人の心を読む機械『サイグラス』も以前、売りつけたことがあったのだが…。
    ◆UM――黒武洋
    ・・・「麗神」なんて名前のせいで、どこに転校してもいじめられてしまう。しかも今回は、転校初日にも関わらず、額の真ん中に謎のアザができていた。
    ◆砲丸のひと――森青花
    ・・・砲丸に異常に執着うるようになった夫。そして陸上部の顧問となった夫は、遠征する先々で砲丸を盗んで帰ってくるようになる。
    ◆ドキュメント・ロード――牧野修
    ・・・AV女優を2人連れ、撮影場所と出演してくれる男達を探していた監督とヨシアキは、休憩をとるためにお食事処に入る。
    ◆蘆薈ろかい――小川勝己
    ・・・女という存在を生理的に受け付けられない私。しかしあの、時田由香利という少女だけは天使に思えた。
    ◆嗜虐――五十嵐貴久
    ・・・私は幼い頃から男達に性的に虐げられることに快感をおぼえていた。
    ◆分析不能――倉阪鬼一郎
    ・・・「氷のプロファイラー」と呼ばれる精神科医・加橋みどりは、ある日黒塗りの車の男に拉致される。
    ◆蝕む影――菊地秀行
    ・・・出世の道を捨ててまで男が一族を惨殺した理由とは?

    以上9編もホラーアンソロジー。精神的な恐怖というより、肉体的な気持ち悪い恐怖の方が多いかも。

    ◆毒殺
    精神的恐怖とホラー要素が半々な作品。短い話ながら、途中で軽いどんでん返しのような展開も。

  • 肉を穿たれ体を刻まれる紅い恐怖-スプラッター。蝕まれた精神、壊れた心がもたらす蒼い恐怖-サイコ。ふたつの恐怖こそ現実に体験しうる最悪の恐怖。9人のストーリー・テラーが挑む、極限の恐怖アンソロジー。

  • (収録作品)嗜虐(五十嵐貴久)/蘆薈(小川勝己)/蝕む影(菊池秀行)/心の眼鏡(北川歩実)/分析不能(倉阪鬼一郎)/UM(黒武洋)/毒殺(柴田よしき)/ドキュメント糟ロード(牧野修)/砲丸のひと(森青花)

  • 紅=スプラッタ、蒼=サイコな恐怖小説集、ということで。
    全体的には、「蒼」のほうが良いものが多かった。というのも、「スプラッタ」というにはこんなの甘い、まだまだっ! てな感じで(笑)。だってこの作品、ほとんどただの「エログロ」レベルで、しかも前者のほうばっかに重点置いてるし。「殺人鬼」クラスに「痛い」「純粋な」スプラッタって、なかなかないなあ。
    「蒼」の部。北川歩実「心の眼鏡」の壊れっぷりが、いちばん現実として感じられる「身近」な恐怖。一方で森青花「砲丸のひと」は怖くないけれど、奇妙な感覚で面白い一作。

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著者プロフィール

1949年千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者を経て82年『魔界都市〈新宿〉』でデビュー。以後、20年以上にわたりエンターテインメント小説界を牽引し続け、著作は300冊を超える。著書に『吸血鬼ハンター“D”』『魔界都市ブルース』『妖獣都市』等多数。

「2023年 『七人怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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