殺意は青列車(ブルートレイン)が乗せて―本格痛快ミステリー ノン・ノベル―天才・龍之介がゆく!

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396207724

感想・レビュー・書評

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  •  シリーズ1作目を読んで以来、2,3,4作目をすっ飛ばしてシリーズ5作目です。
     2~4作目の間に、龍之介さんの身の上に展開はあったみたいだけど、そこを読んでなくても特に問題なかった。
     何があったかも、語り部である光章さんがいちいちモノローグで言ってるんで。

     謎解きは、天才が簡単に解く内容なんで、それなりの知識がないとさっぱり解けないけど、犯人がそれを意図していたわけでもないから、まぁ展開に無理はないかな。

     ただ、龍之介さんが、物語の主人公として変わり者キャラであることはいいとしても、光章さんのキャラが何か微妙で、読んでてもよっとする。
     苛付くほどではないけど、いい年して、何でこんななの? て思う。
     光章さんだけでなく、キャラ全員が、口調がわざとらしいのが気になる。

     あと、私の頭が悪いせいだとは思うけど、タイトルの日本語の用法が分からない…。
     「てにをは」の使い方、どうなってるの? これ。
     殺意「を」青列車が乗せてるんじゃないの?

  • 龍之介シリーズ。相変わらず物理化学時刻表トリックのように見えて、予想外にさくさくっと読める嬉しい一冊。
    「どうする卿、謎の青列車と消える」が一番面白かったな。先入観では前述のとおり、「これってまさか時刻表トリック? 路線考えるの? きゃあ」とか思っておののいてたんだけど(笑)。意外に単純、でも案外気づかない仕掛けだよなあこれは。サスペンスも盛り上がっているし、「どうする卿」のキャラも好きなので楽しい一作。

  • 2004年2月25日読了

  • 【STORY】
    謎解き自慢の諸君、かかってきなさい!
    <柄刀ミステリーの傑作誕生!>
    誰にも見えない車両、誰にも見えない行き先
    ミステリートレインはなぜ消えた?
    奇妙な黄色い部屋、謎の黒い火の玉……。天才・天地龍之介(あまちりゅうのすけ)の行くところ怪事件がある。極めつけは、鉄道ダイアグラムの魔術師が企画したミステリートレインの乗っ取り事件! 乗客が行き先・ルートを当てるイベント列車に爆弾が仕掛けられたのだ。龍之介と従兄弟の光章(みつあき)は車中の後見人を救おうとするが、列車がどの路線からも発見できない。どこへ消えてしまったのか? しかも、光章の恋人・長代一美(ながしろかずみ)が犯人に捕らわれて……。龍之介、博覧強記の頭脳でこの大ピンチをどう切り抜ける!?
    <著者のことば>
    ミステリーそれも日本のミステリーの世界では、“列車”と言う単語にも特別のニュアンスが含まれています。列車は比較的頻繁に、アリバイトリックに駆使されたり、人質達の檻になったり、消失ものの大道具になったりしますから。ある意味それは、“館”に通じるものかもしれません。本格ミステリーの世界では、列車はレールの上を走る館なのでしょうね。


    ......................................................

    表題の短編は西村京太郎なみの電車トリックか!?と思いきや、意表をついた(と自分は感じた)トリックにはびっくり!他の短編でも、何となくハートフルだったり、殺人が未遂で終わったりと、全体的に柔らかい作りかな〜と思った

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  • 龍之介シリーズ、知ってますか?
    雑学がいっぱいちりばめられている小説です。今回は長編。
    高田崇史氏のパズルシリーズが好きなら、このシリーズも面白く感じるかもデス。

  • 短編で読みやすいです。
    新しい探偵に出会いました。天地龍之介。28歳の童顔ののほほんとしたおぼっちゃん。IQが高く事件をスラーと解決してしまいます。

  • おどおどとした童顔の天才・天地龍之介シリーズ最新作です。
    私の好きな連作短編集〜。
    表題作はミステリートレインが舞台です。
    やっぱし気になるのですよね〜こういう企画もの。
    ホテルなんかでもありますよね。でも参加する勇気はないのだった。

    カバー&本文イラスト / 緒方 剛志
    装幀 / 中原 達治
    初出 / 『小説NON』2002年6月号・12月号、2003年4月号・6月号・7月号、書下ろし1本。

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著者プロフィール

1959年、北海道生まれ。1994年に「密室の矢」が読者投稿アンソロジー『本格推理3』(光文社文庫、鮎川哲也・編)に採用され、以降も「逆密室の夕べ」と「ケンタウロスの殺人」の投稿作品が採用された。98年、長編「3000年の密室」で作家デビュー。代表作は「時を巡る肖像」「密室キングダム」。日本推理作家協会、本格ミステリ作家クラブの各会員。

「2022年 『【完全版】悪霊の館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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