俺が俺に殺されて (ノン・ノベル 830)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 72
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396208301

感想・レビュー・書評

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  • 多分再読なのだか、話忘れてて楽しく読めた。バイト先のマスターに突然襲われた主人公の意識が、その犯人であるマスターに乗り移りして、、、というSFミステリ。マスターは自分の殺害時刻に別の事件の容疑がかかっていて、自分で自分を殺した犯人の汚名を晴らす展開。複線が張り巡らされており、複雑怪奇だが、物語はわりと綺麗に収斂する。
    登場人物がみんなクズで感情移入全くできないのと、主人公が「信頼できない語り手」なのは、ちょっといただけなかった。

  • 殺された俺が俺を殺した犯人と魂が入れ替わってしまっている、という題材が面白そうだなと思って読んだのですが結局最初から最後まで無理やりこじつけたようなストーリ展開。うーんと首をひねるような話でした。レビューなどを見るとこの人は短編の方が面白いらしいが。

  • テンポはいいけどトリックは普通。ただ設定の意外さは良かったな。ミステリー初心者向けかも

  • やっぱり、独特の世界観だなぁ。何冊か読んでみて、作品に出来、不出来はあるけれど、全体に漂うシュール感は「蒼井氏らしさ」として、評価していいものだと思う。ただ、読了から10日も経たないというのに、結末が瞬時に思い出せなかった今作は、残念ながら不出来に分類。他の長編を読んだときにも思ったが、蒼井氏は絶対に短編向き。短編や、ショートショートの方が切り口が鋭い。それにしても今作は、主人公が彼女を信用し続ける気持ちも、今一つわからない。結構ひどいオンナだと思うんですがね(笑)

  • 被害者(俺)、加害者(俺)、探偵(俺)、の一人三役な奇想天外小説。読んでる間に混乱するようなことはなかったので、上手だなぁと思いました。ただ読了後にもやもやは残ったです。

  • 俺は絞殺された。だが、なぜか俺の魂は、俺を殺した犯人の体に飛び込んでしまった。俺は自分を殺した罪で捕まってしまう!?そんな不条理な!!……とても面白い設定。後から起きる殺人事件の真相や、「俺」の運命がどうなるのか、物凄く興味深く読み進めることが出来ました。奇抜な設定で楽しめましたが、ラストの締めくくり方が物足りなく、ちょっと残念でした。

  • 主人公の自分は世界で一番嫌いなバイト先のマスターの別所だった。
    そして、自分は成仏することなく、なぜか別所の体にはいりこんでしまう。
    そんな体から脱出することができるのか?

  • 題名はふざけているように聞こえる題名ですが内容はとても深くてためになる本だと思いました。

  • なんとまあ不幸な主人公もあったものですね。これって仮に事件が万事うまく解決したところで、どうやったって救われないんじゃ……?
    でも所詮は他人事なので(ひどいな)。コミカルに読めてしまう作品です。不幸なのだけれど、なんだか笑えます。そしてミステリとしての謎解きもきっちり。二転三転する真相部分にもきっちりと振り回されました。
    そしてこのラスト。解釈は読む人それぞれですね。なるほど、こういう手がありましたか。

  • いまいち好きではありませんでした。登場人物を好きになれない感じが私にはダメだったのかなぁ。

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著者プロフィール

1968年千葉県生まれ。大学卒業後、会社勤務を経て執筆活動に入る。2004年、「キリング・タイム」で第26回小説推理新人賞受賞。同年「小説推理」掲載の「大松鮨の奇妙な客」は、第58回日本推理作家協会賞・短編部門の候補作に選ばれた。同二作を含む短編集『九杯目には早すぎる』でデビュー。著作に「4ページミステリー」シリーズ、『ロスタイムに謎解きを』『最初に探偵が死んだ』など。

「2016年 『お隣さんは、名探偵 アーバン歌川の奇妙な日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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