君の望む死に方 (ノン・ノベル 845)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 517
感想 : 104
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396208455

感想・レビュー・書評

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  • 読了後の余韻を楽しむ構成。

    殺される為に色々奮闘するけど、どれも稚拙じゃないのか…
    それが良いのかな…

    謎解きっていうか、心理的に方向修正してゴールに持っていく。

    まあ一番の楽しみどころは余韻だよね。
    読み始めと読了後のあの出来事の時間差をどう想像するか。

  • 碓氷優香シリーズ。やはり読んでなかったような気がしたので。
    ガンで余命半年の経営者。命を奪ってしまった共同経営者の息子の復讐を受け入れて死のうと、ワザといろいろなお膳立てをする。
    経営者と復讐者の若手社員の場面転換を繰り返しながら、心理的サスペンスが続く。着想がすごいため、ドキドキしながら一気に読んだ。
    ただ裏表紙に書いてある粗筋がほとんどすべてであり、結末も納得いくものではなかったかな。すごい話なのだけど、そこが残念。

  • 読み終えて、あのときの犯人はまだそのままだったんだなと判明。

    前回のときはなんか恐る恐る読んだようなそんな感じだったのだけれど、作風がわかった今作はなんかサクサク読めた。ただロジックというより、被害者と犯人の1つ1つの行動の重なり具合が意図的すぎて、楽しいのか楽しくないのかわからなくなる一瞬がある。そこまで似せるか?と。でも微妙に変えたところでなんだ?という気もする。むしろ中途半端な印象を与えてしまうのかも。

    なんてことを思いながら、焚き火にあたりながら読んでた。

    倒叙モノって犯人側の心の機微なくしては話が進まないわけで、だからこそその心の動きが作品の善し悪しを決める重要なポイントになる。そう考えたときに、今回の作品はその犯人と被害者の心をシンクロさせることが目的(というか作品のウリ?)にしようとして、心の機微という部分においては少し弱いのかも…と感じなくはない。「あのような思考法をなんというのか、あ、推理だ」といった表現はさすがにちょっとなぁ。これは思考法なのか?と。普通っぽさの演出だとしても不自然だし、逆に普通の人はこんなだいそれたこと考えないし、どこかちぐはぐさが出てしまう。

    でもそのせいなのか、物語としては淡々と過ぎていく印象。探偵役の彼女が主犯格?と謎解きをする場面も思ったほどには盛り上がらない。

    ただ、結果的に冒頭部分の事件が発覚する場面の低温具合と終わりの低温具合も違和感なく、さらーっとつながって終わっていく。よくよく考えれば前作もそうだったなぁという感じだったし、それはそれで楽しめばいいんだな。

  • これぞ倒叙ミステリー

    碓氷優花天才すぎる

  • 今回もほぼ一気読み。
    対話の章は相変わらずの切れ味。
    気になるのはラスト。結局、日向と梶間はどう終わったのか?

  • 2022/05/17 読了。

    図書館から。

    2作目―。
    じわじわとくる日向社長と梶間さんの攻防戦の中で
    外側から更に攻めてきている碓氷さん…。

  • 殺人が起こるまでの被害者(予定)と犯人(予定)のストーリー。変わった小説だな。
    自ら殺されるように仕向けるって、ちょっと理解できないけど。
    優佳の最後の行動も謎だったな。主人公が思ったとおりの意味なのかな?怖いなぁ。前作でも怖かったしなぁ。なんだろ、この人の思考?謎。でもちょっと気になる。

  • 24:00:00

  • こちらも再読。でも、前回は、碓氷優佳が冷たいだけの印象だったが、今回は、事前にいろいろと考え、殺人を避けようとしたことや前作との関連が見えて、少し印象が変わったかも。しかし、扉があくところで終わっているので、殺人が起こったのかどうかは、いまだ扉の向こうですが。。。

  • こんな推理展開は読んだことない。殺されようとする被害者と加害者そして探偵役との心理戦。現実ではあり得ないけど、これはこれで楽しめた。相変わらず、そこまで推理できるか、と突っ込みたくなるが。

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著者プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』(祥伝社刊ノン・ノベル)。本作は『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)の続編。

「2022年 『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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