穢れと茶碗: 日本人は、なぜ軍隊が嫌いか (ノン・ポシェット い 6-5)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396311148

感想・レビュー・書評

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  • まぁまぁざっくり読み。

    言霊と神道と日本人、よくわかる。
    割り箸は使い捨て、
    木のまっさらは「清・きよ」を表すもんね。
    何の穢れも因縁もない、清められたもの。

  • なぜ父親の茶碗は汚いと感じてしまうのかが書かれているらしいと聞いて読んだ本。

    「なぜ父親の茶碗を汚いと感じるか」はほんの一例であって、この本の主題は、「なぜ日本人は軍隊を嫌うのか」というところにあるようだった。
    また、「穢れとは何か」という点にも少し触れている。

    平安時代からの例や、新聞記事からの例などを取り上げている。

    どこか意見が偏っている気もする。

    日本人は「水に流す」ことを美とする種族。

  • 「穢れ」と「汚れ」は違います。どちらも「ケガレ」と読みますが、「汚れ」は消毒すれば落ちるのに対し「穢れ」は消毒しても落ちません。例えば、あなたの嫌いな人があなたの空の茶碗に痰を吐いたとします。それを洗い、消毒して、科学的にも何の雑菌もない状態にしても、あなたはそれをまた使うことはできますか? おそらく出来ないでしょう。それは「穢れ」が落ちないからです。
     では「穢れ」を落とすにはどうすればいいのか。それは「水」で流すと落ちます。水道水ということではありません。川の水とか海の水とか、どちらかというと水道水より雑菌のある水のことです。神社で参拝前に手水で手を洗うのは「穢れ」を落とすためです。
     
     日本人の精神に潜在している神道的な考えに関して、歴史を追ってわかりやすく解説した好著です。

  • ただ単にはー、と納得するだけではなく、反論もしながら、楽しく読みました。極楽浄土はインド?じゃあインドにとっての「憧れの国」は?ジパングだといいな♪

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著者プロフィール

1954年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社。報道局在職中の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観からテーマに斬り込む作品で多くのファンをつかむ。著書は『逆説の日本史』シリーズ(小学館)、『英傑の日本史』『動乱の日本史』シリーズ、『天皇の日本史』、『お金の日本史 和同開珎から渋沢栄一まで』『お金の日本史 近現代編』(いずれもKADOKAWA)など多数。

「2023年 『絶対に民主化しない中国の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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