宮大工千年の「手と技」―語りつぎたい、木を生かす日本人の知恵 (祥伝社黄金文庫)

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著者 : 松浦昭次
  • 祥伝社 (2005年1月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396313692

宮大工千年の「手と技」―語りつぎたい、木を生かす日本人の知恵 (祥伝社黄金文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 星五つどころか10個くらい付けたい、深い満足の読後感。
    春先に読んだものの再読だが、この一冊に影響されて骨董市で「墨壷」を買ってしまった。
    本棚の片隅に飾られたそれを観るたびに、古の建築技術の素晴らしさに思いをはせている。

    文化財の保存修理を手がけている「技術者の人間国宝」である【松浦昭次】さんの書かれたもの。
    17歳で宮大工の世界に入り現在に至るまで、全国各地の国宝や重要文化財建造物の保存修理工事に従事しているという。
    古くから伝わる大工の「知恵」を、「手と技」を使って、どうやって形にしているかを紹介しているのが本書であり、とりわけ「サシガネ」の章ではまさに目からウロコの連続。
    文章は気負わず平明で、画像もあり、図もありで、素人でも分かりやすい。
    手軽さ・便利さが、いかに古からの尊い技術を追いやってきたかを随所で嘆いているのも、まことに気になるところ。

    お伊勢さんの式年遷宮も滞りなく済んだこのあたりで、ぜひ多くの方にお読みいただきたい。
    最初に登場する「器用さより大切なこと」で、すでに驚く準備は出来たようなもの。
    松浦さん曰く「お手本はいつも目の前にあるわけで、昔の大工の仕事の跡を忠実にたどり、もとの姿を残していくのがこの仕事の基本」なのだから。
    その分、独自性というのは出すことが出来ないわけだが、読み進めると独自性なんてものさえ小さく感じられてくる 。
    知らない道具、知らない用語だらけでも、木の文化の底の深さを、この一冊で知ることが出来る。
    「温故知新」の、なんという幸福だろう。

  • 新書文庫

  • 便利さの果てに人が築いた技が消えるのは、しんどいね。
    見得とか格好良さとか、学校や教科書では絶対教えないことを職人は伝えてくんだろな。

    草履。
    ヒノキの香り。
    親指の爪。

  • 木造建築を見るとき、見方が変わる本。建物の中に宿る日本人の心が少し分かるステキな本でした。
    長年の経験を素人にも分かり易く教えてくれます。長い間に係わって来た人々の事にもふれていて、とても勉強になりました。

    個人的には、『とっくりの「注ぎ口の形」が意味するもの』が印象的でした。

  • 昔の建築技術を現在に伝える人達。宮大工さん達は釘、使わないんですよ。"石"の上にどうやって柱を立てるのでしょうか。読めばわかります。

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