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- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396314774
感想・レビュー・書評
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善光寺にまつわる怨霊封じをテーマにした研究本。怨霊封じといえば、聖徳太子の霊を封じたという説を唱えた梅原毅さんの本を読んだときの衝撃は覚えている。歴史には本当にロマンがあって、知っていくことで面白いことがたくさん出てくるのがいいね。
本書について、善光寺は物部氏を封じたという観点から論を進めるが、綿密な分析というよりは、こうだったらなあという想像力のたまものといった感じ。出雲大社や法隆寺の議論が終わった後で、三番煎じとちょっとインパクトがない感じ。武田信玄と上杉謙信は実は善光寺の本尊を争って戦ったというのも、現実的に考えてみるとこれだけの戦国時代にはあり得ないような気がする。諏訪大社からまっすぐ北に伸ばすと、北向き観音を通って善光寺に至る。また、田村麻呂の東北遠征で行った鬼封じの業で、北斗七星の位置に寺を作っていったことなど、知らなかったこともわかった。
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