なぜ、国際教養大学で人材は育つのか (祥伝社黄金文庫)

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著者 : 中嶋嶺雄
  • 祥伝社 (2010年12月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396315290

なぜ、国際教養大学で人材は育つのか (祥伝社黄金文庫)の感想・レビュー・書評

  • 衝撃的な内容です。
    秋田の国際教養大学(公立大学法人)の取り組みを紹介。

    少なくとも現時点の日本において、差別化の塊のような大学です。

    1.授業はすべて英五
    2.少人数教育(1クラス15名程度)
    3.在学中に1年間の海外留学を義務化
    4.新入生は、外国人留学生とともに1年間の寮生活
    5.専任教員の半数以上が外国人
    6.厳格な卒業要件
    7.24時間365日開館の図書館

    国際教養大学が日本のスタンダードになる日が、近いうちに来てくれるといいです。

  • 秋田に設立された国内初の公立大学法人の設立と運営の話し。英語英語英語、そんな世の中かねぇ~!胃が痛くなってきた。

  • 日本にある大学の問題や矛盾に立ち向かうパワーに脱帽。自分の大学生時代を振り返った時に、恥ずかしくなることが最近多々ある。今からでも遅くはないと思い、日々学び続けようと思った。

  • 確かに周りには何も無いが、その分勉強に集中できる。

    真の理解には比較も含まれうる

  • この大学で聴講した事があるが、確かに学生の英語力は高かった。リベラルアーツに力を入れてるため、高校の延長といったイメージか。ただ、英語で学んでいる分、相当の英語力が無ければ、母国語で学ぶよりも明らかにスピードが落ちる。それでも、これまでの日本には無い新たな、本当の意味でのグローバル大学ではないか。入学、卒業が共に難しく、GPAによる退学勧告がある点は、今の日本の大学に一番必要な部分ではないか。

  • こんな大学に通って鍛えられていたら、今の自分はもっと違ってたんじゃないか。

  • 2004年開学の秋田県立の大学が、東大の入試偏差値を超えた!5大商社、三菱重、花王、キッコーマン、三井住友銀行、モルガンスタンレーその他、国内外の有名企業に多く内定を出し、企業がわざわざ秋田まで説明会に来るという!このような信じがたい大学がなぜ誕生したのか!東京外大学長を務めた著者の強烈なリーダーシップであることがこの本から良く理解できました。授業は全て英語、開学留学を義務化、留学生と一緒の寮生活、卒業の厳しさなどノウハウばかりが語られてきたように思いますが、英語で「コミュニケーションできる国際教養を備えた人を育てる」という明確な教育理念の結果であることを強調しています。著者が学生時代は中国に興味を持ったのに、外大では中国語しか教えられず、毛沢東という言葉さえ授業では出なかったという批判からかなりの個性的
    な方であることを痛感しました。英語ができる便利人ではなく、幅広い教養というのはリベラルアーツを志向するわが大学にとっても同じ理念とは言え、学生(そして教員、職員)のレベルに差を感じます。新設大学で理念が明確に押し通せたことが可能にしたのでしょうね。

  • 自分は大学時代にかなり遊んで暮らしていた。それはそれで楽しい思い出だが、あのときにもっとがむしゃらに勉強していればと悔やむこともある。こんな大学に入っていたらまた違った人生を送っているのかもしれない。もしかしたら、もっと遊びたかったと悔やんでいたかも。
    まあ、モチベーションが高い人でなければ向かない大学でしょうね。もう若い頃には戻れないけど、まだまだ勉強し続け、今の人生をがんばって生きていこう。それにしても、24時間開館している図書館はうらやましい。

  •  2004年に開学した秋田国際教養大学。創立9周年ながら、就職率100%をほこり、今や東大、京大となどの旧帝大に並ぶ位置に属する。授業は全て英語、入学一年目は全寮制、全学生に1年間の海外留学の義務化などグローバルな人材の育成に力を入れている。そして、リベラルアーツの基礎の人間学を重視している。リベラルアーツとは、哲学や進学を基礎にし、三学(文法学、論理学、修辞学)と四科(幾何学、算術、天文学、音楽)の7自由科目が根源になるが、大学では、この七自由科目の延長上にまんべんなくそれらの科目が入るように努めている。このような学問こそ、大学は学部生に教えなければならないと重視しているからだ。
     よく「失われた20年」と言われるが、冷戦の終了とIT革命によって急速なグローバルな世界へと変貌を遂げた。その間大学では、本来、国際的な人材を育成しなければならないはずが、「大学設置基準の大綱化」の施策によって、専門性を優先し、大学での教養教育そのものが消えてしまった。そうすると、大学が急増し、訳の分からぬ学部が増えることとなった。そして、少子化のあおりを受け、大学全入時代を迎え、力のない大学は淘汰されていく。企業も長い不景気の中、終身雇用が崩壊し、大学を卒業しても就職先がないという就職氷河期を迎えることとなる。もはや大学のブランドなどないに等しい。そうした意味で、学生一人一人の能力がより重視される。自分からどれだけ発信することができるか、グローバルな世界では求められているものは今までのような教育では太刀打ちできないだろう。

  • 留学する前に留学生と同じ部屋に住んで日本で異文化経験しておいてから行った方がいいとか、海外に行くのに日本のことを知っておく「教養」が必要、とか、英文法とかにこだわらずとにかく発言する図々しさが日本人には必要、etc...その他たくさん共感できる部分があった。

    ただ、すでに偏差値が東大・京大レベルで、達成しないと次に進めない厳しい英語教育も今は入学してくる時点で基準を満たしている人がほとんど、となると著者が言っている通り、単に「偏差値が高い大学」になるじゃないかなぁ~と思う。卒業時にはトリリンガルになれるのも当然では…と思わなくもない。

    でもこういうカリキュラムや仕組にするのにいろいろな障壁があってすんなり行かないということが分かり、日本の学生の努力の足りなさだけが問題なのではないということも分かった。

    面白かった!

  • よく知らないけど最近話題の大学があるらしい、ということで買ってみました。
    こんな大学が日本にあるなんて知らなかった。
    全部の大学がこうなる必要はないけど、ここまで徹底して勉学に励める大学も素敵ですね。

    24時間利用できる図書館は、ほかの大学にも欲しい…

  • 国際教養大学は秋田にある公立大学だ。2004年に開学した新しい大学にも関わらず、全国から注目されている。
    少子化の時代、大学も生き残りをかけて必死だ。
    そんな中、国際教養大学は、時代をとらえた、価値の高い教育を行っている。その中身は、①英語教育、②教養養育、の2点だ。グローバル時代を戦うにはこの2点が必要だという、明確なコンセプトを持っている。
    これまでの日本は、大学を出た後は企業がOJTで教育をしてきた。しかし、時代は変わり、いまは即戦力を求めている。
    国際教養大学が圧倒的な結果を出しているのは、この「時代をとらえたコンセプト」を打ち出したことに最大の原因があるのではないだろうか。

  • 内容は題名通り!
    国際教養大学のカリキュラムの特色から、「日本の高等教育の無用さ」、「日本企業の外国人採用の増加要因」、「国際社会での日本の地位低下とその要因」などに、すらすらと話が展開していき読みやすかった。
    経済学部でありかつ教職をとっていた自分には、掘り下げてみたい話も多かったな~

    自分が高校時代にこの本を読んでいたら…とか、自分の大学生活ってどうだったんだろう…とか、いろいろ考えさせられもした。
    (でも、結局大前提として、「自分が何を成し遂げたいのか、そのためには何を達成しなくてはならないのか」という意識が不可欠であるとも感じた。)

    一点気になるのは、本書が国際教養大学の初代学長によって著されたものであるゆえ仕方無いのかもしれないが、基本同大学が誉め称えられていること。
    多くの日本の大学が旧態依然である中で、このような試みを行ったのは素晴らしいとは思うが、「ただ海外大学に合わせただけじゃん」とも思わざるを得ない。
    また、同大学の今後の試み、展望などについても知りたかったな~…とも。


    MEMO:
    ・P.69
    「日本の高等教育や大学運営の問題
    ①世界で活躍できる人材を育成できない(教える中身の問題)
    ②大学改革が遅々として進まない(人事の問題)」

    ・P.162
    「大学も企業も変わるべきだ。日本企業のほうが製品力が高いのに、国際社会で韓国企業に比べ停滞している背景には発信力の差があり、この差は英語力に負うところが大きい」
    「大学はちゃんとした”完成品”を作ってほしい
    ∵長期不況に突入して以降、OJTなどで自前の人材育成をする余裕がなくなった」

  • この大学と同じ方向性を持つ学部に属す私にはとても刺激になった。

  • 知らないことがたくさんあった。とても勉強になる。とくに第五章は人材採用育成関係者は読むことをオススメしたい。

  • 刺激を受けました。自分が受験生だったら志望したかどうか…はともかくとして、これだけの環境でひたすら勉強する期間というのはうらやましいし、卒業時には自信がついているだろう。

  • 2004年に新設された国際教養大学。「国際的に活躍できる人材の育成」を開学の理念とする国際教養大学は、秋田という地方にありながら世界標準の斬新な施策を取り入れており、今や入試難易度は東大・京大レベル。授業は全て英語、一年間の海外留学を義務化、24時間365日開館の図書館など、独自の教育プログラムと大学運営を実践している事に目を奪われる。
    しかし、この大学は単に英語が出来る人材を育てる事が目的ではない。世界と伍して活躍するためには教養が大事であり、いくら英語が話せても教養がないと意味がなく、必死に勉強させる。教養教育が不在のまま一年から就職活動の準備に力を入れる多くの大学は、もはや大学ではなくハローワークか就職予備校、と著者は手厳しい。

    大学の存在意義とは何なのか。大学進学率が50%を超え、新卒一括採用が一般化しているいま、改めて見直す必要がある。
    大学関係者だけでなく、企業の採用担当者にとっても考えさせられる内容である。

  • とってもおもしろくてすぐ読み終えてしまった。

    学長の開学の理念とか、なんのための大学なのかっていうのがすごく詰まってる。
    研究機関としての大学も必要だ。
    だけど、教育機関としての大学も必要ではないのだろうか。
    教育はとてもだいじだと思ってて、もっとちゃんと、日本の今後を考えていく上で、考えないといけないし、変えていかなくちゃいけない者なんだと思う。

  • 勤務先の大学学部もここと似た理念を掲げています。
    日本の腑抜けた大学には良い刺激になると感じました。
    英語一辺倒だけではなく、
    興味のある国の言語もこの大学が掲げている英語教育並みに学べたら、
    学ぶ人にとって最高最良の環境となるのではないでしょうか。

  • 半分はこの学校への羨望から、半分は自己啓発の動機付けで手に取りました。学校案内をそのまま本にしたような内容でした。グローバル化が叫ばれて久しい中、内向きな日本社会にどっぷり使った自身の立ち位置の低さへの気付きにはなったと思います。

  • 授業は全部英語、海外留学必修、少人数教育、図書館24時間営業。英語だけじゃなく、人間としての教養をつけるため、徹底的に考え尽くされた教育体制。その方針には文句のつけようがない。間違って入学したら絶対挫折する自信がある。

  • 日本にもこうしたリベラルアーツカレッジがもっとできたらよいと思う。それが総合大学にもよい刺激を与え、好循環がうまれると日本の大学も活性化するのだろう。

  • 111025by『名門大学の教養』byNHK爆笑問題                       天1冊のみ
    ---
    第一章 人材は、厳しい環境で育つ
    第二章 就職率100%の秘密
    第三章 日本最先端の大学を秋田に作る
    第四章 なぜ、国際教養が必要なのか
    第五章 企業の求める人材が変わった
    第六章 日本が沈まないために
    ---
    就職率100%の理由を探る。
    グローバル化時代を生き抜く答えが、ここにある!

    国際教養大学(Akita International University)... 2004年に日本初の公立大学法人として、秋田県に開学。
    国際教養という新しい教学理念、全授業を英語で行なう、徹底した少人数教育、必須の海外留学(1年間)、厳しい卒業要件、365日24時間開館の図書館など独自のプログラムと施設を整備する。
    入試偏差値は東大・京大レベル、就職率100%、
    31カ国・地域から161人集まる留学生など、国内外で高い評価を受けている。

    秋田の地に“奇跡”が起きた!就職率100%の理由を探る。
    英語力・
    教養力・
    コミュニケーション力・
    留学体験、
    グローバル化時代を生き抜く答えがここにある。

    ---
    中嶋嶺雄―国際教養大学理事長・学長。国際社会学者。1936年長野県生まれ。東京外国語大学中国科卒業、東京大学大学院社会学研究科修了、社会学博士。東京外国語大学学長、国立大学協会副会長、アジア太平洋大学交流機構(UMAP)初代国際事務総長、文部科学省中央教育審議会委員、内閣教育再生会議有識者委員、オーストラリア国立大学、パリ政治学院、カリフォルニア大学サンディエゴ校大学院客員教授などを歴任。『北京烈烈』(サントリー学芸賞受賞)『「全球(グローバル)」教育論』など著書多数。第19回「正論大賞」受賞。

  • 国際教養大学の紹介本。

    大学を「教育」機関として(悪く言えば「就職予備校」として)最大限機能させた成功例。全ての大学がこうなる必要はないし、なったら困るが、こういう方向性の大学がもっとできてもいいと思う。全ての大学が研究機関である必要はない。そういう教育を重視した高等教育機関に「大学」という名をつけてよいか否かについては賛否両論ありそうだが。

    この本じゃなくてもいいが、国際教養大学の教育内容はぜひ知っておくべき。

    --
    国立で唯一地名がついていない大学
    授業が全て英語、幅広い科目
    科目のインターナショナルコード
    キャンパス内宿舎
    4年での卒業率50%程度。ハーバードもそう。
    戦後の悪しき平等主義
    明治維新で近代化に成功した日本には、中国からたくさん学びに来ていた
    強力な教授会自治の前には学長の力など微々たるもの
    日本ほど学生の学ぶ意欲の低い国を見たことがない

  • 秋田にある国際教養大学の設立のいきさつと、実際の教育について書かれた本。本当に教養があり、世界で活躍できる人材とは何かを深く考え、そのための方法をできうる限り実行したところがまず素晴らしい。なぜなら、いくら高い理想があっても既存の大学では様々な反対勢力によって潰されてしまうからである。教職員、学生、スポンサーである秋田県がそれぞれに死に物狂いで努力し、頑張った結果が卒業生の優秀さに現れていると思われる。このような試みが、今後の日本でどの位広がっていくのだろうか。

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