逃げ出したくなったら読む本 (祥伝社黄金文庫)

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著者 : 石原加受子
制作 : 利光春華 
  • 祥伝社 (2016年3月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396316877

逃げ出したくなったら読む本 (祥伝社黄金文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ○逃げ出したくなくても、一度は読んでほしい。メンタルを傷つける前に、自分の気持ちを軽くするために。
    働き始めて1週間、1か月、1年。
    きっといろいろな節目で自分の持つ仕事について悩むときが来るはず。それは、具体的な手法の場合もあれば、誰か上司や同僚・部下との関わりのこともあるだろう。
    私の実体験で言えば、1日目が終わった後で家に帰ったら38度の熱が出たし、1か月経ったところで同僚の職員から「なぜあなたはこの仕事を自分だけでやろうとして、他の人と共有しようとすることをしないのか。これでは問い合わせが来ても誰も何もわからないではないか」と泣きながら(それを聞いてこっちも泣きながら)叱っていただいたこともあった。
    入社してしばらくの間は、自分の無力さを振り払うかのように仕事に打ちこ・・・もうとしたが、なかなか与えられた課題を期限内に消化できない。なぜ消化できないのか理由を考え改善せよ、と言われてもできなかった。
    9か月が経った頃、ある仕事の期限がちょうど指定休で、しかし指定休に出てきてやろうと前日の朝に申請しようとしたことがあった。その時上司から、「仕事は期限が決まっているからと言って、あなたの休みも決まっている。まずは今日一日を全うしなさい。」と言われ、はっとしたのだった。今まで言われてもできなかったのではなく、やらなくても何とかなるだろう、と問題を先送りしていたに過ぎなかったのだ。
    それまでのわたしは、問題を改善しようとはしたが、このくらいなら遅れてもよいだろうと考えながら仕事をしてしまっていたし、帰っては酒をあおり自分自身の問題を自分事としてとらえず逃げてばかりだったことに、そのときようやく気付いた。

    上記のエピソードは、いつも後輩に失敗談として話していたことでもあるのだが、この本を読むとその感覚も変わってくる。
    仕事にはいつかは向き合わなければならないのだろうが、仕事に向き合う過程の中で、「休みたい自分を許してあげ」たり、「重い期待であっても、まずは与えられた役割を全うし」たりということは、決して逃げではなく、自分自身が自分の責任で決めた選択だったんだ、とわかるようになった。

    この理論がすべて正しいとも限らないけれど、少なくとも自分が1年目でまだ仕事の右も左もわからないときに9か月かかってやっと自分自身をブレイクスルーできたことは、この1冊に詰まっていたし、「本当にこれでいいの?」と思うかもしれないけど、もし悩みそうになったらそういう選択もあるんだよ、って教えてあげたい。

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