逃げ出したくなったら読む本 (祥伝社黄金文庫)

著者 :
  • 祥伝社
3.83
  • (3)
  • (5)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 64
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396316877

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • イラストが素敵、タイトルがピンポイント
    で手に取った。
    自分の感情を大切にする
    いつも言ってるし、そうしてるつもりだと
    思っていたけれど
    なかなか難しいと感じていた今日この頃。
    いい本に出会ったな。
    そうそう、そうなんだけど
    つい忘れてた、ということがたくさん。
    事例があるので感覚としてすーっと入ってくる。
    これ私のこと?というものも多いし。
    自分の「なんとなく」をだいじにしよう。
    人との境界線を引く。
    小さな恐れをそのままにすると臨界点に達して
    もっとも恐れたことになる。
    妻が急にご飯を作らないとか
    夫が突然仕事をやめる、という例が絶妙にわかりやすい!極端な行動をとっちゃうのね。
    まさしく私が陥りそうだった罠だ!
    「会社辞めれば解決する」
    どこからそうなったんだか。冷静に判断ができなくなってる自分にちゃんと気づく。
    それには普段からの小さなモヤモヤや自分の感情と向き合うこと。
    日記を何十年も続けてるのは
    そのためでもあるんだけれどね。
    他者中心すぎる場合は自分中心に
    どちらも中庸が大事だなと思う。
    相手に気を使えば使うほど関係性が悪化するというのはまさしく。
    言わないことが美徳と思っていたし
    怒ることはホントに恥ずかしい、
    (怒ってる人みるのもいやだし)
    そんなちっちゃなところを
    他人はついてくる、
    「そこ我慢してるんじゃないの?
    無理してるんじゃないの?」って
    ジワリジワリと攻めてくる感じ。
    自分の中で、怒ったっていーじゃん、言いたいこといったっていーじゃん、みんなに好かれなくてもいーじゃん、そう思えると楽になる。
    やっと上向きになってきた時に
    出会ったピッタリの本。

  • ちょっと肌に合わなかった本。
    内容は新たな気付きを得ることもあり、具体例がたくさんあるのはわかりやすかった。「こんなこともあるのだな」と思えたり参考にもなった。参考にはなったが、具体例にひきずられて結局筆者が何を言いたいのかの結論がわかりにくかった。問題提起した章のなかで結論が書いてあるのではなく次の章で参考になる一般化した結論が出ている。
    文体に「~に違いありません」という表現がいくつか繰り返されているのが決めつけに感じてしまい、そこが特に肌に合わなかった。

  • 2021.11.5

  • シンプルで優しいイラストと手触りで、手にしてみた本です。
    直ぐ様逃げ出したい、ということはその時は特に無かったのですが、今はなんとなくここには居たくない…と思うことが増えたので、読むタイミングは今でした。
    良かったです。
    辛くても、続けていればこれから幸せになる!と思ってがんばってしまうことがほとんどだったのですが、辛かったら離れていいんだ、逃げていいんだ、ということがわかってちょっと楽になりました。
    罪悪感はきっと他者中心の物の見方。
    周りの人はそれで良くても、自分が辛くなるのなら幸せではありません。
    自分中心というとわがままのように思っているし、実際そう思わされてるな…と。
    もっと自分のことを大事にします。

  • 逃げたい気持ちの根底にあるのは何か、
    それと向き合うということはどういうことか。
    わりとすんなり入ってくるし、押し付けがましくない。
    言葉の選び方が優しいし、すんなり納得する。ちょっといろいろ疲れたなあって時に読むと良いと思う。
    ただ表紙は女性だが、メインが仕事に関係するものが多いので、ママ友さんとかとの人間関係や家族間での人間関係(嫁姑関係など)、一般的に「逃げる」ことがおおよそ困難な事象にぶつかってる人が読んでもヒントは得られるかもしれないけど、実践的に使えるのは職場で「逃げたい」人なんじゃないかと思う。

  • ○逃げ出したくなくても、一度は読んでほしい。メンタルを傷つける前に、自分の気持ちを軽くするために。
    働き始めて1週間、1か月、1年。
    きっといろいろな節目で自分の持つ仕事について悩むときが来るはず。それは、具体的な手法の場合もあれば、誰か上司や同僚・部下との関わりのこともあるだろう。
    私の実体験で言えば、1日目が終わった後で家に帰ったら38度の熱が出たし、1か月経ったところで同僚の職員から「なぜあなたはこの仕事を自分だけでやろうとして、他の人と共有しようとすることをしないのか。これでは問い合わせが来ても誰も何もわからないではないか」と泣きながら(それを聞いてこっちも泣きながら)叱っていただいたこともあった。
    入社してしばらくの間は、自分の無力さを振り払うかのように仕事に打ちこ・・・もうとしたが、なかなか与えられた課題を期限内に消化できない。なぜ消化できないのか理由を考え改善せよ、と言われてもできなかった。
    9か月が経った頃、ある仕事の期限がちょうど指定休で、しかし指定休に出てきてやろうと前日の朝に申請しようとしたことがあった。その時上司から、「仕事は期限が決まっているからと言って、あなたの休みも決まっている。まずは今日一日を全うしなさい。」と言われ、はっとしたのだった。今まで言われてもできなかったのではなく、やらなくても何とかなるだろう、と問題を先送りしていたに過ぎなかったのだ。
    それまでのわたしは、問題を改善しようとはしたが、このくらいなら遅れてもよいだろうと考えながら仕事をしてしまっていたし、帰っては酒をあおり自分自身の問題を自分事としてとらえず逃げてばかりだったことに、そのときようやく気付いた。

    上記のエピソードは、いつも後輩に失敗談として話していたことでもあるのだが、この本を読むとその感覚も変わってくる。
    仕事にはいつかは向き合わなければならないのだろうが、仕事に向き合う過程の中で、「休みたい自分を許してあげ」たり、「重い期待であっても、まずは与えられた役割を全うし」たりということは、決して逃げではなく、自分自身が自分の責任で決めた選択だったんだ、とわかるようになった。

    この理論がすべて正しいとも限らないけれど、少なくとも自分が1年目でまだ仕事の右も左もわからないときに9か月かかってやっと自分自身をブレイクスルーできたことは、この1冊に詰まっていたし、「本当にこれでいいの?」と思うかもしれないけど、もし悩みそうになったらそういう選択もあるんだよ、って教えてあげたい。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

医療ジャーナリスト、心理カウンセラー。「自分中心心理学」を提唱しメンタルケア分野の本を著している。「自分中心心理学 オールイズワン」代表。國學院大學経済学部卒業。日本カウンセリング学会会員。著書多数。

「2020年 『「また断れなかった…」がなくなる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石原加受子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×