仏教ではこう考えます 人生の悩みにお坊さんがゆるり回答 (祥伝社黄金文庫)
- 祥伝社 (2016年3月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396316891
感想・レビュー・書評
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お坊さんは坊主頭でなくてもいいんですか?
悪いことをしたら地獄へ行くのは本当ですか?
戒名料はなぜ必要なのですか?
お坊さんも心霊写真を信じますか?
日本のお坊さんはなぜ世襲なのですか?
生まれ変わっても、また出逢えますか?
死んだうちのおばあちゃん、どこへ行ったの?
お葬式って、やらなあかんのですか?
お坊さんに一度は訊いてみたいけど、なかなか訊けない珍問、奇問。僧侶の釈徹宗先生が、時にマジメに、時にユーモアを交えながら「仏教ではこう考えます」と答えてくれる。宗教学者でもある釈先生なので、そこは仏教にとどまらず、比較宗教的に回答され、一般的な読み物ながら、なかなかに深い宗教論が展開されるのである。
本書は釈先生が45歳のころの新聞連載をまとめたものだという。今の私とほぼ同世代だが、思わず我が身を顧みてしまう。このほど終了したNHKニュースの悩み相談コーナー渋護寺を7年も続けた手腕は確か。二度目の文庫化というのも、その回答が読む者に響くからだろう。上の質問の回答が気になる方はちらっと覗いてみると新たな視点をもらえるかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
父が亡くなったことで、家や先祖、血縁、お墓、仏教…などと言うことを考えるようになりました。そんな時に本屋さんで目に留まりました。ちょっとした疑問なんかにわかりやすく応えられているので、仏教初心者の私にピッタリと思い購入しました。何事も形式に拘らず、気持ちや思いを大切にしていけばいいんだと、少し楽になりました。
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仏教ってこうかんがえるのですよ、と頭ごなしに言わないのがいい。一緒に考えてくれるので共感する。平易に解きながら、仏教がなんとなくわかってきたという感覚が持てる。▼第2部その2「死んだうちのおばあちゃん、どこへ行ったんでしょう」では死生観を考える。死んだ後の7つの考え方に納得する。▼P163「目の前で苦しみ悲しむ人に寄り添う」、P216「無財の七施」には仏教の優しさを感じた。