- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396325145
作品紹介・あらすじ
「あなたが私の息子を殺したのよ!」山倉史郎は狂乱する冨沢路子の前に絶句した。それは悲劇的な誤認誘拐だった。犯人は山倉の子と誤って、同級生の路子の子を拉致したらしい。しかも身代金授受に山倉は失敗、少年は骸となって発見されたのだった。鬼畜の仕業は誰が、なぜ?やがて浮かんだ男には鉄壁のアリバイがあった。名探偵法月綸太郎と共にいたというのだ…。
感想・レビュー・書評
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とても読みやすくあっという間に読み終えた。 山倉の息子と間違えられて近所に住む息子の同級生が誘拐される。私はあまり予想をせずにのほほんと読んでいくので、最後の最後まで二転三転する真相に私もコロコロ転がされた。自分勝手な山倉さんがイマイチ好きになれない…探偵の法月綸太郎の活躍もっと見たいので他も読んでみよう。
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登場人物、ストーリーにあまりにも無理がありすぎてツッコミどころ満載の作品でした。
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一部ご都合主義すぎるでしょ…と冷める部分と、どうしても古臭さを感じてしまう事に目を瞑れば良作です。
大筋の展開、疾走感、読み易い文章力。面白かったです。 -
息子と同級生の子を誤認誘拐され、身代金の受渡しに山倉が行くも失敗に終わり、遺体となり発見される。発狂する子の母の言葉が胸に刺さる。主人公・山倉にも秘密があり、隠しつつ犯人を追う心理描写に手に汗握る。法月綸太郎の介入により真相に近づくが、真犯人までの二転三転に翻弄された。最後はやりきれない、虚しい結果である。この事件の発端は山倉の不貞によるもので、一番の被害者は子供だろう。
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後半からの怒涛の展開で読んでて愛憎がどんでん返しされまくり〜。あの究極の男の修羅場さえひっくり返ってもう感情が追いつかない!
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自分の子供と間違われ、
隣人の子供が攫われた場面から
物語はスタートします。
二転三転する犯人や動機に振り回されつつ、
30年ほど前の物語なのに読みやすく
スっと入ってきました。
「誘拐ミステリー超傑作」という
キャッチコピーがあったので、
期待値が高すぎたかなあという印象です。
全ては主人公の過去の行いのせいなのでは?と思わずにはいられません。
それによって色んな人間の人生が狂い、
幼い子供まで巻き込まれてしまう。
作者が26歳の時に
執筆したというから驚きました。 -
特に前半は「私が殺した少女」を彷彿させた。