茨姫はたたかう: 長編推理小説 (ノン・ポシェット こ 14-2)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 502
感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396327682

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったですよ。前回の『カナリヤ~』よりも、今回のほうが共感できる部分が多くて読みやすかったし、ドキリとさせられたし、考えさせられたな。
    わりと私も優等生ないい子ちゃんだったので。失敗がこわかった、怒られるのが怖かったというのもあるけど…

    「童話に出てくる白馬の王子様とストーカーは同じだ」つーことに主人公たちは話が落ち着くんだけど。ストーカーかどうかはともかく、実際童話に出てくる白馬の王子様というのは、見知らぬ女性の死体にキスする変態だと思うぞ(笑)
    童話に出てくる王子って、わりとマトモなのいないよね…死体にキスしちゃう奴とか、マザコンとか、すぐ魔女にダマされちゃう奴とか、思い込みが激しい奴とか…
    よく考えてみると、それだけダメ男ばっかなのに女の子のドリームになっちゃうのが信じられないな。やはり金と美貌と権力なのかー!?(違)

  • 女性の絶妙な心理がうまく描かれてるなぁと思いました。
    ドキッとする一言があったり、おもしろいです。
    ぶっきらぼうで社会性のなさげな整体師の先生が好きです。

  •  カナリアの続編。一見、主人公と整体師達のコンビが、つながりなく進んでいきながら、ちゃんとつながるあたりは、とにかく上手い。「臆病でいることで、守ってもられると思うのは間違っている」というのは、ジェンダーに呪われた女性の立場を的確に表現している。カナリアより、よかったと思う。色々、考えさせられました。

  • 2006.08.

  • 整体師が探偵役のシリーズ。
    真面目に生きてきた若い娘・梨花子は書店の正社員。
    弟のできちゃった婚で家を出る羽目に。
    隣になった同じ年頃の礼子や早苗とも違和感を覚える。バー勤めの礼子は人なつこいが深夜酔って帰るし、イラストレーターの早苗ははっきり物を言うタイプで互いに批判し合う。
    しかしストーカーの陰に脅え、やがて知り合いみんなの協力を得て突き止めることに。
    整体師・合田力(ごうだりき)のもとで働く助手の姉妹とその妹の歩に心惹かれている週刊誌記者・小松崎雄大も前作「カナリヤは眠れない」に続いて登場。
    梨花子は合田に「臆病やな」と言われてしまうが、臆病ならそんなに危ない目に遭わないでも住む、悪いことではないと言われる。臆病でなければ経験は広がるが、満身創痍になると。
    整体師に身体見て貰いたいわ〜。
    平成12年発行。

  • 2009/7/19 チェック済み

  • 読み終わってシリーズものの第二作だと知ったが、十分楽しめた。


    最初こそ、章が完全に別の人物の目線から書かれていて、
    しかもその人たちに接点がなくて戸惑ったものの・・
    平易な文章ですらすら読めた。

    女性同士のぶつかりあい、職場の軋轢、拒食症など少し重たいのか?と思ったが、
    まったく嫌な感じがせずに、爽やかなエンディング。


    この作者さんはきっと、やさしい人なんだろうな。

  • 2009/05/26読了。

  • 再読。整体師の合田先生が、心と体の歪みを治していくシリーズ。この本はこの時期に読み返してよかったなーと思う。

  • おもしろくて一気読み。
    シリーズ2作目と知らずにこっちを先に読んじゃったのは失敗。。合田力先生の整体すごく行ってみたい☆
    2009.3.23

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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