ゆきどまり (ノン・ポシェット ん 1-20)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 44
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396327842

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  • 温泉→旅館の離れの座敷牢に閉じこめられた少女の正体。人形→首を切る遊びに興じる少女。娘の狂気を知った母は。コンピュータ→電脳内の架空の人物が、人間となって妻を連れ去り…。研究室→四肢を拘束された女が心の中で増殖させた少年。彼は“世界”を憎んだあまりに―現実と隣り合わせの狂気の世界!憑依した魂が発する恐怖を描いたホラー・アンソロジー。(表紙裏)

    高橋克彦『ゆきどまり』
    篠田真由美『人形遊び』
    新津きよみ『口が堅い女』
    草上仁『誰かいる』
    牧野修『終末のマコト』
    伏見健二『少女、去りし』
    森真沙子『Uターン』
    小林泰三『友達』
    唯川恵『分身』

    流行りだったんだろうかってくらい、多重人格もしくは分身系統の話が多い。半分くらいか…。
    『終末のマコト』は、『パラサイト・イブ』や『リング』のような増殖する悪意の話。ただ、分かりにくいかなぁ。
    『少女、去りし』は、まさかのクトゥルフ神話系。こういうアンソロジーにも収録されるんだとびっくり。

  •  夏だからホラー!

     短編集だから、一気読み。怖いがインパクト不足の「ゆきどまり(高橋克彦)」、思わぬオチがシャープな「人形遊び(篠田真由美)」、イマイチの「口が堅い女(新津きよみ)」、おもしろい設定でスピーディーな「誰かいる(草上仁)」、オカルトで意味不明の「終末のマコト(牧野修)」、少しエロい「少女、去りし(伏見健二)」、わかりにくい「Uターン(森真沙子)」。

     さいごのほうはけっこう収穫あり。期待の「友達(小林泰三 )」はおもしろい。テレビドラマになりそうな奇妙な物語だ。どんでん返しもあり、楽しめる。ラストの「分身(唯川恵)」はまさにテレビドラマで見た記憶がある。直前の作品とダブるものの、おもしろさはほぼイコールかな。このふたつのために、評価をみっつとしておこう。

  • (収録作品)ゆきどまり(高橋克彦)/人形遊び(篠田真由美)/口が堅い女(新津きよみ)/誰かいる(草上仁)/終末のマコト(牧野修)/少女去りし(伏見健二)/Uターン(森真沙子)/友達(小林泰三)/分身(唯川恵)

  •  高橋克彦、篠田真由美、新津きよみ、草上仁、牧野修、伏見健二、森真沙子、小林泰三、唯川恵、によるホラーアンソロジー。
     面白かったんだけどね、なんか妙にテーマが似たような話が続いていて…。結局、ホラーっつーのは、自分を見失うことなのか、と強引に結論をもっていきたくなる(苦笑)
     アンソロジーって、やっぱり難しいんだよね、って改めて認識。
     ってこんなことを思うということは、ちょっとなぁって思ってるのか。うん、そーいうことなんだよね。

  • 最近読みなおしました。
    たしか「友達」だったはず・・終末のマコトの方が印象に残ってしまっているけど。
    「友達」も良くってよ。

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著者プロフィール

1947年岩手県生まれ。早稲田大学卒業。83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞する。他の著書に『炎立つ』(全5巻)、『天を衝く』(全3巻)などがある。

「2009年 『To Tempt Heaven』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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