- Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396327842
感想・レビュー・書評
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温泉→旅館の離れの座敷牢に閉じこめられた少女の正体。人形→首を切る遊びに興じる少女。娘の狂気を知った母は。コンピュータ→電脳内の架空の人物が、人間となって妻を連れ去り…。研究室→四肢を拘束された女が心の中で増殖させた少年。彼は“世界”を憎んだあまりに―現実と隣り合わせの狂気の世界!憑依した魂が発する恐怖を描いたホラー・アンソロジー。(表紙裏)
高橋克彦『ゆきどまり』
篠田真由美『人形遊び』
新津きよみ『口が堅い女』
草上仁『誰かいる』
牧野修『終末のマコト』
伏見健二『少女、去りし』
森真沙子『Uターン』
小林泰三『友達』
唯川恵『分身』
流行りだったんだろうかってくらい、多重人格もしくは分身系統の話が多い。半分くらいか…。
『終末のマコト』は、『パラサイト・イブ』や『リング』のような増殖する悪意の話。ただ、分かりにくいかなぁ。
『少女、去りし』は、まさかのクトゥルフ神話系。こういうアンソロジーにも収録されるんだとびっくり。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
夏だからホラー!
短編集だから、一気読み。怖いがインパクト不足の「ゆきどまり(高橋克彦)」、思わぬオチがシャープな「人形遊び(篠田真由美)」、イマイチの「口が堅い女(新津きよみ)」、おもしろい設定でスピーディーな「誰かいる(草上仁)」、オカルトで意味不明の「終末のマコト(牧野修)」、少しエロい「少女、去りし(伏見健二)」、わかりにくい「Uターン(森真沙子)」。
さいごのほうはけっこう収穫あり。期待の「友達(小林泰三 )」はおもしろい。テレビドラマになりそうな奇妙な物語だ。どんでん返しもあり、楽しめる。ラストの「分身(唯川恵)」はまさにテレビドラマで見た記憶がある。直前の作品とダブるものの、おもしろさはほぼイコールかな。このふたつのために、評価をみっつとしておこう。 -
(収録作品)ゆきどまり(高橋克彦)/人形遊び(篠田真由美)/口が堅い女(新津きよみ)/誰かいる(草上仁)/終末のマコト(牧野修)/少女去りし(伏見健二)/Uターン(森真沙子)/友達(小林泰三)/分身(唯川恵)
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高橋克彦、篠田真由美、新津きよみ、草上仁、牧野修、伏見健二、森真沙子、小林泰三、唯川恵、によるホラーアンソロジー。
面白かったんだけどね、なんか妙にテーマが似たような話が続いていて…。結局、ホラーっつーのは、自分を見失うことなのか、と強引に結論をもっていきたくなる(苦笑)
アンソロジーって、やっぱり難しいんだよね、って改めて認識。
ってこんなことを思うということは、ちょっとなぁって思ってるのか。うん、そーいうことなんだよね。 -
最近読みなおしました。
たしか「友達」だったはず・・終末のマコトの方が印象に残ってしまっているけど。
「友達」も良くってよ。