- Amazon.co.jp ・本 (148ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396328061
感想・レビュー・書評
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冒頭の内容からも語り口調からも、どんな事が起こるのか大体予想できるのにドキドキしてどんどん読み進められる。まさしく読み切りできるボリュームと読みやすいまとまり。
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ずーっと暗い空の中雨が降ってるような感覚。
たっぷりと潤いを含んだ、ぐじゃぐじゃの、熟れ、腐り、形をとどめなくなった、かつて明らかに果実と呼ばれていたものの匂いでもある。p1 -
祥伝社文庫15周年記念特別書下ろしの中編小説。
過去を回想する手記といった趣で語られる作品。秘密を抱え込むのはやはり心理的に追い詰められるものである。そして、人間の心というのは簡単なことで、右にも左にも動いてしまうものであるということを実感できる作品。 -
やっぱり、小池真理子、最高だ。
色っぽくて緊張感があってドキドキする。
殺害シーンも、愛を交わすシーンも、まるで自分がしている(笑)かのような錯覚に陥る。
最後は、そうきたか!と。
このまま婚家へ戻るのだろうか。それとも、、。
この余韻の残し方も実に味わい深い。 -
地方の名家に嫁いだ鮎子。その夫・孝也は親友の新吾と共に事故に遭い半身不随になってしまう。責任を感じ、家のために働く新吾と、鮎子は人目を盗んで愛し合うように。ある日、元使用人の喜美子に逢引の場面を目撃され、強請られることに……。
全てが終わった後で鮎子が回想する体で書かれており、その冷静で淡々とした語り口に、一体彼らはどんな選択に出たのかと逆に期待が高まる。蔵というシチュエーションもいかにも名家を舞台とする作品に相応しくて良い。鮎子のラストの行動は予想外。しかもその理由が「愛しているから」。近くにいながら抱かれることが決してない生活を想像して、耐えられなくなったのだろうか。 -
女が不倫関係を結んだのは、半身不随となった夫の親友だった。
ホテルから出てたところを、危うく接触事故をおこしそうになるが、その相手が悪かった。かつて女の嫁ぎ先でお手伝いをしていた女性だったのだ。
その後の展開はありがち。
夫の心理が書かれていれば良かったのに。 -
衝突事故で助手席に乗せていた親友を半身不随にしてしまった男。半身不随の男の妻。その妻と秘密の不倫関係になるがラブホテルで偶然知り合いに遭遇し、口止め料を要求されるのだが…最後は良心の呵責に耐え切れない妻の自爆行為で終わる。薄い本でよくあるパターンの話なのであっさり読了。
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11/02/01 いろいろな場面でハラハラ、ドキドキ。大いに楽しめ た。
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50p。美品、帯あり