クール・キャンデー (祥伝社文庫 わ 6-1)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 1006
感想 : 120
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396328139

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りました。

    主人公の渚は、海辺の街に住む女子中学生。
    誕生日と夏休みの前日に、兄嫁が亡くなり、ほぼ同時期に兄嫁を襲ったストーカーも死亡。
    警察からの兄への嫌疑を晴らす為に、奮戦する、というお話。

    軽いタッチですいすいと読めました。
    いちおうヤングアダルト向けなんだろうか?

    ラスト、いきなり放り出された感じ。
    暇つぶしに読むにはもってこいだと思う。

  • 「祥伝文庫15周年記念特別書下ろし」で書かれた21作品のうちの1つ。
    さわやか青春物語にちょっとミステリィ色を入れた感じかぁって気楽に読んでた。
    最後の一言で大どんでん返し!ってのは「十角館の殺人」を髣髴とさせて、その技はすばらしいと思ったけど。。。
    でもその最後で唖然。
    みんな、huijokpl@;じゃないかぁ!!
    いいのか、それ?
    テンポがいいし、いろんなエピソードの入れ方とかも自然で、話自体はとっても良いんだけど、なんだか後味悪いぞ。

  • 女子中学生が兄の無実を証明するために奔走する話だけど、警察の手を借りずにこれだけ情報が見つけられるって、警察何しているんだ?
    被害者のアパートの大家さんもかなり重要な証言しているし、それを無理やり自分達のつけた道筋に寄せるなんて、無能ってことじゃ。。。
    それにしても、矢野は、嫌な子だなぁ。自分が優位に立ちたいからって、人の家のプライバシー暴露するなよ。
    その辺がわからないのが中学生の子供って事なんだろうけど。

  • マジでやられたミステリー リスト作品

    文字が大きい文庫で160ページ、90分で読了

    女子中学生「渚」の目線と文体で進むストーリー
    罠でしたねー上手いねー
    「忍」の性別誤認⁉︎も憎いねー

    叙述トリックと知っていたのと、当日の行動が明かされていない点から渚の行動は察しがついた

    だけど兄貴の方は無理だよねー
    シンプルにやられたので軽い衝撃がありました

    やられたミステリーだけでなく
    ラスト1行作品にもラインナップ!



  • 葉崎市シリーズ第3弾。夏休みに起きた事件を、中学2年の渚の視点で描かれていく。兄嫁の自殺、原因と思われた男の交通事故死。渚の語り口も楽しく軽妙なテンポでサクサク読める。最後の最後でびっくりさせられる。思いもよらなかった締めくくり。

  • 主人公の少女の正直な視点描写が爽やかで良かった。
    古本屋でのバイ‥お手伝いの謝礼に貰う本のタイトルが本物で、今後読んでみようという本もあった。
    ラスト1行で えっ となるが急転すぎる為星4つ

  • ミステリ 「葉埼市シリーズ」第三弾
    「「兄貴は無実だ。あたしが証明してやる!」誕生日と夏休みの初日を明日に控え、胸弾ませていた中学生の渚。だが、愉しみは儚く消えた。ストーカーに襲われ重態だった兄嫁が他界し、さらに、同時刻にそのストーカーも変死したのだ。しかも、警察は動機充分の兄良輔を殺人犯として疑っている!はたして兄のアリバイは?渚は人生最悪のシーズンを乗り切れるか。」

  • かなり読みやすい
    半日で読み切れる
    14歳の渚が主人公で一人称で話し言葉だから簡単
    結末にびびるけどちょっと思ってた
    最後の一文にびびる
    兄貴が柚子さんにトドメをさした
    田所はレイプすらしてない?
    ちょっと疑問が残る

  • その行動であんなことになってるのに冷静すぎる。中学生なのにじゃなくて、だから、なのかしら。

  • 夏休みに入って、誕生日も控えていた渚。しかし、誕生日の日に兄の奥さんが亡くなった。奥さんは、ストーカーに付け狙われていて、マンションの7階から転落してしまったのだ。そして、そのストーカーもトラックに轢かれて死んでしまった。そのストーカーを殺した容疑者として兄が警察に狙われている。兄は犯人ではない。私が証明してみせるのだ!



    読みやすく短いお話。そして、葉崎市のお話。14才の渚の冒険譚的な感じで、すぐに読めてしまう。渚のちょっとした恋愛も混じってて、甘酸っぱいかんじも少しはあったが、ラストがびっくりしてしまった。腹違いで年も離れている兄妹だけど、タイミングなどは一緒。醤油を取るタイミングや薬味を取るタイミングが2人が同じように、同じタイミングで事は行われた。



    優しくて頭も良くてイケメンで銀行員という兄にも誰にも言えない悩みがあったんだと思った。たぶん、そんな兄だから誰にも言えない悩みがあって、妹と同じタイミングで事が起こったのか。


    兄の闇は深い気がする。


    2022.3.5 読了

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著者プロフィール

東京都生まれ。立教大学文学部史学科卒。1991年、『ぼくのミステリな日常』でデビュー。2013年、「暗い越流」で第66回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。その他の著書に『心のなかの冷たい何か』『ヴィラ・マグノリアの殺人』『みんなのふこう 葉崎は今夜も眠れない』などがある。コージーミステリーの第一人者として、その作品は高く評価されている。上質な作品を創出する作家だけに、いままで作品は少ないが、受賞以降、もっと執筆を増やすと宣言。若竹作品の魅力にはまった読者の期待に応えられる実力派作家。今後ブレイクを期待出来るミステリ作家のひとり。

「2014年 『製造迷夢 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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