ぢん・ぢん・ぢん 上 (祥伝社文庫 は 5-2)

著者 : 花村萬月

• 祥伝社 (2001年3月1日発売)

感想・レビュー・書評

[office4690さんの感想 · 2017年7月23日]

　『ぢん・ぢん・ぢん』祥伝社、1998年発行で、その後『百万遍 青の時代』新潮社、2003年に発行された。本作は百万遍と大筋のストーリーが似ていところから、たぶん大きく書き直しをして、別の小説にしたという事なのかもしれない（かってな想像）こちらは少しマイルドな感じはするが、初めと終わりに強烈な暴力描写をきっちりと入れることを忘れない。好き嫌いは別にしてやっぱり萬月だった（笑

[マッピーさんの感想 · 2020年7月13日]

本当に読み進めるのが辛い読書でした。
ほぼほぼ性と暴力の描写。
５５０ページ弱、何度投げ出そうと思ったことか。
だけど、一度手に取った本は、最後まで読まないと次に進めない性格なんだよなあ。
上ってことは下もあるってことだよね。（まさか中はないだろうな！？）
ああ、憂鬱だ。

[keigo3813さんの感想 · 2014年4月12日]

人間あんなに若いのに冷めてるって怖いなって。
イクオは幸せって感覚あるのかしら。

[4doresutoさんの感想 · 2011年12月17日]

若い人に勧める本って何かある？って訊かれると速攻でこれが挙がるのはどうなのか。文字通り寝食を忘れて刊行時読破した。作者インタビューでオチがこうなるとは自分でも思わなかった、というオチなのでそこまで一気に読むとうわ、これは！ってなる。出張男娼？になった男の子とその周りの彼是。

[こりすさんの感想 · 2008年1月7日]

花村先生はやっぱスケベ。

著者プロフィール

1955年東京都生まれ。89年『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。98年『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、「ゲルマニウムの夜」で第119回芥川賞、2017年『日蝕えつきる』で第30回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『ブルース』『笑う山崎』『二進法の犬』「武蔵」シリーズ、『浄夜』『ワルツ』『裂』『弾正星』『信長私記』『太閤私記』『対になる人』など。

「2021年 『夜半獣』 で使われていた紹介文から引用しています。」