庭師(ブラック・ガーデナー) (祥伝社文庫)

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著者 : 高瀬美恵
  • 祥伝社 (2002年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396330651

庭師(ブラック・ガーデナー) (祥伝社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • しがないライターの寺内さやかが、「エクセシオ三山」というマンションを購入し、そこに移り住んだところから物語は始まります。

    彼女が引越しした直後から、マンションで奇妙な事件が起こります。一人暮らしの老婆・野末さんの愛犬ココアが、何者かによって殺されます。それに続いて、林原さんの娘の亜由が犯人だと信じ込んだ野末さんは、林原母子にくってかかり、卵を投げつけるという事件が起こります。さやか自身も、隣に住む尾島さんから、土地をだまし取られたという言いがかりをつけられ、すっかりおびえてしまいます。さらに、大学生の河上くんは、野末さんの愛犬ココアを殺したのは自分だとさやかに告げます。

    ここに住む住人たちはどこかがおかしい、そう感じ始めたさやかにとって、気兼ねなく接することのできる隣人が、不登校の高校生・千葉くんと、主婦の沢田さんでした。そんなある日、千葉くんが「ブラック・ガーデン」という奇妙なウェブ・サイトを発見します。そこには、エクセシオ三山に住む住人たちに花の名前が与えられ、彼らの行動が逐一記録されていたのでした。自分たちの行動を見張っている「ブラック・ガーデン」の「庭師」とは誰なのか。不安に苛まれるさやかたちですが、マンションで起こる事件はさらにエスカレートし、住人たちはますます恐ろしい本性を露わにしていきます。

    それほど意外性のある結末ではないのですが、そこに至るまでの住人同士の猜疑心が膨らんでいくプロセスがうまく表現されていて、楽しんで読めました。

  • パニックホラー。ミステリー的な始まりで、後半スプラッターで…ホラーで閉じるという感じ。ホラーの要素なしで、人の狂気をメインの方が怖かったかもしれない。ホラー要素で怖さがちょっと薄れた感じがした。

  • 利便性もよくセキュリティーもしっかりしている。
    どこにも怪しげなところなどないマンションに「私」は失恋を機に引っ越してきた。
    たったひと部屋、なぜか空き部屋になっていることを除けば変わったところなど見当たらないマンションのはずだった。
    もともと悪意を持っている人間が影響されて犯罪を起こすのか。
    それとも、誰にでも犯罪を起こす可能性はあるのか。
    犯人は闇の力に取り込まれてしまうほと追い詰められていたのかもしれない。
    それでも、少し地味だけれど普通に暮らしている人間の中に眠っている悪意は怖ろしい。
    けっして目立つことなく、疑われることもなく、思い通りにことを進めていく。
    次々と起こる惨劇に追われるように物語は進んでいく。
    その中にあってホッとさせる存在は由美子ちゃんだ。
    由美子ちゃんの恥ずかしがりやなところや無口(当たり前なのだけれど)なところは可愛らしい。
    最後に「私」に向けられた笑顔には優しい由美子ちゃんの心が表れていたように思う。
    どんな土地にも歴史はある。
    沼だったところが住宅地になって地震で被害を受けたというニュースも過去にあった。
    土地を買った人たちは沼だったことなど知らなかったらしい。
    現実的な情報だけではなくて、どことなく怪しげな場所、不吉なことばかりが起こる場所…というのもきっとあるだろう。
    新たな住人にはそれを知る術はない。
    そこに住む人々は変わっていっても土地そのものが変わることはない。
    そんなところに潜む怖さが物語にはあふれていた。

  • なかなかテンポの良い展開で
    ストーリーも「ザ-パニックホラー」って感じ。
    しかし、みなさんのレビューにもあるように、
    後半の幽霊やヌシの登場は微妙でした。
    それさえなければ、かなりおすすめの作品だと思います。

    残念ってより、むしろ、なぜその展開になったのか気になって仕方がないです。。。

  • 認める強さ。

  • ・マンションを舞台にしたホラー小説
    ・中盤から後半にかけての怒涛の展開はパニック好きにおすすめ

  • マンション崩壊が始まるまでは、よかった。

    読みやすかったし、色々と想像とかもして。

    千葉が庭師だったのはそのままな気もするけど。


    幽霊を出してきてから、ちょっとがっかりした。
    目玉にしても。本当に最後まで生きている人間の怖さにこだわってほしかった。

  • 初パニックホラー。たった一棟のマンションで起こる奇怪な出来事の数々。疾走感があり、ホラー映画などを良く観る人は情景が思い浮かび安くて楽しめる。しかし後半の落ちの部分はホラーを良く読む人以外には少し馴染みにくくて、納得行かないかもしれない。

  • ―――<長らく空いていたCー3花壇に、新しいお花がやってきました。>
    寺内さやかがそのマンションに引っ越すと、怪しげなHPにこう記された。
    直後、怪事件が頻発し、それらがすべてリアルタイムで暴かれる。
    住人同士の疑心と狂気をあおる未曾有のパニック・ホラー


    少し前にどこかでポップが立ってるのを見たので

    んー、中盤までは狂気にあてられた住人と自分の正気すら疑う主人公とで
    なかなか怖かってんけど

    後半の展開がいただけない
    幽霊出しゃいいってもんでもないやろー

    それまでの雰囲気で書いてくれれば星5つやったのに…
    残念です

  • 心理ミステリーと思って期待してたけど、最終的にSFっぽく終わったので残念だったかな。

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