- Amazon.co.jp ・本 (137ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396330941
感想・レビュー・書評
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150頁にも満たない分量で複数の謎と多重解決を盛り込んでいる点は好印象ですが、真相は思った程ではなく物足りなく感じてしまいます。
また、最後の作中作の仕掛けも良く出来ていると思いますが、事件とは殆ど関係ないので微妙です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
終盤読みにくいと思ったらもう、遊ばれたな。
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ヒマラヤ奥地、アンズやシャクナゲの咲き乱れる桃源郷のようなトクル村。
ここで発見された新種のキジ・ミカヅキキジの撮影に訪れた、制作会社代表の西川、カメラマン角南、AD針金、そして生物アドバイザーとして<観察者>鳶山。
村では独自の神、ヒマラヤの峰に住む「イエティ」を敬っており、「神の領域を侵してはならない」と長老に言われたものの、狙いのキジは神の領域に属した生物。
長老の言に反し、撮影を続けていた一行に迫る影とは。。。
中篇だけに、あっという間に真相がわかってちょっと物足りない、な~んて思っていたら最後の最後にやってくれました。
思わず「くだらね~」って笑ってしまいましたが、やられました!
この遊び精神こそ鳥飼作品の真骨頂。
そしてキジはもちろん、高地に棲む生き物たちについてもうんちくたっぷり。
トビさんの淡々とした<観察者>っぷりも健在。
久しぶりにわたしの好きな鳥飼作品でした。新作、楽しみにお待ちしております。 -
わりと短い話ということもあって、軽く読み流せる一冊。事件そのものについては案外シンプルな物語、という印象があるものの、「桃源郷」の村で言い伝えられている「神」の正体などは、なかなかに考えさせられる伏線が多かったんだなあ、などと。とはいえこのオチは……わはは。
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ラスト20ページくらいが面白かった。
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猫田先生がかっこいい。
最後の謎かけもすごいなぁー。