黒祠の島 (祥伝社文庫)

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著者 : 小野不由美
  • 祥伝社 (2004年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396331641

黒祠の島 (祥伝社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 図書館にて借り入れ。
    既読に気づかず再読となってしまった。
    魅力的な登場人物と奇習のディティールで、一気に小説の世界に引き込まれ、ぐいぐいと読まされてしまったところは流石は小野先生。
    2000年代に発表された作品だけど素晴らしいまでの昭和テイスト。
    残念なのは、ラストの拙速さ。素晴らしい物語背景に比べてお粗末な真犯人・動機・主人公の述懐。
    何か急いで作品を書き上げなければいけない事情でもあったのかと勘繰りたくなる。
    特に真犯人を断罪する真打とも呼べる存在の凄みがもったいないばかり。
    五行説、勉強したくなった。

  • 小野不由美さんの本は初めて買ってみた。購入の動機は、とにかくぶ厚い本をがっつりと読みたかったから。

    うんすごく不思議な話。だけど 日本のどこかに、こんな風習が残っているところが在りそうだ。

    結構気にいった作品だった。

  • 初小野不由美作品、やっと読んだー。
    ちまちま読んだせいもあってか時間かかった。

    ファーストインプレッションとしては、文章の書き方が優等生だなと。
    推理小説だし、先の書き方が綿密にはられた蜘蛛の糸のようにみえなくて予想しがたいのは巧妙。

    最初はつまらなかったけど志保の遺体から話の大筋に触れるからそこからぐっとおもしろくなったな。
    中盤の盛り上げかたは上手い。

    ただ後半が失速気味。「それでええんかい!」と突っ込みたくなる。
    そして登場人物の家系図や最後の謎解きで頭がごちゃごちゃになったー。
    図が欲しいね。うん。

    今度はホラーに挑戦したいな。

  • 仕事仲間の葛木が失踪する。
    遺された手がかりから、島独自の信仰を守り続けてきた黒祀の島、「夜叉島」を訪れた式部。
    しかし、2人組の女性が島に来たことまではつかめるも、島民たちは一様に余所者に口をつぐみ、その後の足取りの調査は難航する。
    島で起きた凄惨な殺人、馬頭さんを恐れ奉る奇妙な因習、島では過去に何が起こり、そして今何が起きているのか。

    ホラーかと思ったがむしろミステリーだった。
    でも、ミステリーとしてどうかというと、ホラー的な要素があるからこそいいのだろう。

    閉鎖的な島で、脈々と受け継がれてきた風習が怖い。
    風車や風鈴の並ぶ光景。人はいない、真っ暗な闇。
    生臭く澱んだ空気の廃屋。
    陰鬱な雰囲気の本家。

    十二国記とも、ゴーストハントとも文体も趣も違って、小野さんの引き出しの多さを知ることができる。

  • 初めて読んだときは閉鎖的な島人こわいとガクブルだった。小野作品に出てくるヒトのカタチをした人でないものが毎回ブッとんでる。特異な存在がその役割を全うする様は情や連帯感が欠片もないためか潔すぎて恐ろしいー!いい。

  • 2016.11.2(水)¥220(-2割引き)+税。
    2016.11.25(金)。

  • 閉鎖された村で主人公も村八分で悲惨な目にあうかと思ったら状況はそこまでキツくなくほっとした。序盤の風車の雰囲気が不穏でよい。カイチが出てくるところがある意味一番の主人公の見せ場で、あとはなんかひたすら会話してたりでいまいちしまらない。途中で人物相関図を出して欲しかった。結局逆さ釣り死体があそこまで悲惨な目にあう意味があったのかだろうか。ぶっちゃけあさひをもっと早めに出して安楽椅子探偵させてたほうがキャッチーだったよね。主人公が自力で動くというより狂言回しになっちゃってたのがこのあっさり感の理由の気がする。
    なんとなく、勉強しました感がただよう一冊であった。

  • おもしろかった

  • 九州地方に孤島として存在する夜叉島。
    私立探偵式部の仕事を通しての友人葛木は、自分が戻らなかった場合の身辺整理を式部に頼み、マンションの鍵を託して失踪する。行き先は故郷である夜叉島。

    馬頭夜叉と呼ばれる神を異端信仰するその島で起こる凄惨な殺人に葛木は巻き込まれ、式部はその行方を追って夜叉島に上陸する。
    島民ぐるみでの事件の隠蔽が行われ、島の領主神領家からの圧力も加わる中で、式部は事件の全容解明に尽力する。

    -------
    異端信仰を物語の中心に据えることで、超自然的な存在が頭の片隅で散らつき、読む側にの恐怖心と好奇心を刺激してきます。
    文体や展開も作者ならではのリアリティの追求があって、幻滅してしまうような部分はありませんでした。物語の全容が明らかになる中で、主人公は罪と罰の関係性について大きな葛藤を抱えさせられますが、このくだりが少し長く、場面的にも今このタイミングでそれ考える?とは感じましたが、そこはやはりこの作品で筆者が投げかけたいテーマなのだと思うので大事な箇所だったのだろうと思いました。

  • 電話は通じるし、渡船は運航してる。資料もある。助手だっている。なのに、揉み消される恐れがあるからって、式部がただの一度も警察に通報しないのはいまいち解せなかった。
    解豸が登場するまでがとにかく長い。裁きと刑罰について、式部と浅緋が言い争う場面は、『丕緒の鳥 十二国記』所収の「落照の獄」を思い出した。
    最後にやっと再会できた式部と葛木。彼らを乗せた船は、この後どこへ向かうんだろう。二人を島から出すなと、神領家が島民に命じてなければいいけど…。

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