アジアの隼 (下) 祥伝社文庫

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著者 : 黒木亮
  • 祥伝社 (2004年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396331887

アジアの隼 (下) 祥伝社文庫の感想・レビュー・書評

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  • 黒木先生は小説家としてもうまい。プロジェクトファイナンスの組成にあくせくする邦銀の設定はトップレフトと同じ。終盤、人の心の繋がりを強調するのはくさいな。シンが連邦警察に捕えられるというのも。やや、激的な演出。

  • 21世紀を目前に控えアジアに吹き荒れた金融危機、アジアの雄と目されたペリグリンもインドネシアリンギットの暴落を受け、債務不履行に陥ってしまう。アジア最優秀株式取扱会社の栄光からたった一年でのことだった。混沌したアジアは金融の世界でも同じである。そして、インドネシアで多くの投資を手がけていた日本長期債券銀行も意図を持った風評により株式を売り倒され、資金手配ができない状況に陥り、多くの経営基盤と信用を叩き売りしなければいけない状況が出来し、主人公の真理戸が手がけたエネルベトナムの案件も宿敵ハノーバートラストに債権譲渡を余儀なくされる結果となった。長年苦労して漕ぎ着けた仕事を奪われるほぞを噛む結果となったと同時に不採算部門の整理の名の下にベトナム事業所も閉鎖に追い込まれる。ベトナムでの辛酸をともに舐めた仲間やベトナムの人々との別離と強者どもが夢のあとを地でいくほろ苦い場面となる。さて、現実に照らすと日本長期信用銀行の破綻、国営化を経て入札後外資に売却されたことの裏側でこんな話があっても全く違和感を感じない、それほどに有りそうなフィクションである。

  • 下巻では、ベトナムの発電所案件を巡る攻防の急展開に、手に汗を握る興奮を得られました。プロジェクトファイナンスの専門家で、ベトナム駐在経験のある著者にしか表せない世界ですね。

  • ベトナム流?そんなに酷いのかな?10年前の小説なので、今のベトナムと違っているかも。小説事体はいつもの黒木さんで、面白かったけど。

  • この作家の本を初めて読んだ、はまってしまった。専門用語が
    難しいがこれからも読み続けるだろう、この人の本。

  • 13/1/26読了。最終章だけ?という不可解な構成であったが、概ね面白かった。ベトナムに更に興味を持てた。

  • 不毛地帯、ハゲタカ、サンクチュアリ、そこら辺のラインナップと並ぶ興奮。

  • 1990年代前半に香港を拠点としてアジアを席巻したペレグリンの勃興を描くノンフィクションと同時並行で日本長期信用銀行の行員がベトナムでプロジェクトファイナンスの組成に奮闘するフィクションのようなノンフィクションのような話が進んでいく金融小説。

    当然のように裏手数料が横行し、バラマキ接待の嵐。今はもっとビジネスライクにやっているとは思うが、完全には消え去ってはいないだろう。こういう世界で図太く生き残っていかなければならないと立ちくらむ。

    しかし同時にベトナムの魅力も余すことなく描いてある。最後の言葉が印象的。ベトナム人は「生きることに必死」であり、「生命が輝いている」。時代にほんろうされた国、国民は強い。そんな生命の輝きを僕は新興国に見るから好き。そしてそこを舞台に働きたいと思うんだ。その生命の輝きを日本にも持ってきたいと思うんだ。

  • 当時の日本の経済情勢と金融事情からしてハッピーエンドはない、というのは仕方のないところですね。
    落城しつつある長期信用銀行の様子はエリートとは思えない必死さが伝わります。

    1つ疑問なのは当時の邦銀や総合商社というのはここに書かれているような存在感、あったんでしょうか?舞台がアジアなのでないとは言い切れないと思いますけど…

  • ハノイ、ベトナムなどを舞台とした作品です。

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