深川駕篭―時代小説 (祥伝社文庫 や 12-2)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396332839

感想・レビュー・書評

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  • 辻駕籠かきの新太郎と尚平。

    深川への帰りに、雑司が谷へ八ツ時までに駆けてくれと頼まれる。

    しかし、帰りのために断ると「歩き駕籠」だと嗤われたため、新太郎達は髷を賭けて走り始める...


    続編も出ているとのことで、楽しみ。

  • 主要人物に女性がほとんど出てこないのが、残念というか。江戸の駕籠の話だから仕方ないのかな。そのせいか、のって読むという感じにはなりませんでした。話自体は面白かったんですが。

  • 江戸の賑やかな街並み、坂の多い屋敷町の様子が、目の前に甦るようです。
    本書をはじめとする駕籠舁きシリーズに惹かれるのは、その臨場感のゆえだと思います。それは、駕籠舁きの目線、走る息遣いがあってはじめて描ける景色です。
    そのうえ、新太郎と相方尚平に交わされる、サッパリした優しさ、男気が心地よく胸に響きます。
    駕籠舁きの掛け声を聞きながら、江戸情緒を楽しんでいるような気分を味わえる一冊です。

  • (古本を購入)
    読み始めた(11月24日)〜読み終わった(12月6日)

    ■菱あられ
    深川駕籠の新太郎と尚平の登場。
    なぜ千住駕籠の寅と竹とやり合うのか分からなかった。
    新太郎と尚平は悪人ではなさそう。
    菱あられは撒菱のことだね。
    ■ありの足音
    ありの足音が聞こえるわけがない。
    でも、命の危険のキワではそれが聞こえるくらい
    神経が研ぎ澄まされるのだろう。
    松茸が高価なのは現代だけ。
    昔は普通に食べられていたとのことだ。
    少し現代風に書かれているのかな。
    ■今戸のお軽
    今戸の渡世人、芳三郎の賭け。
    賭けが何かは本書を読んで貰うことにして『お軽』は
    人の名前だと最後まで思っていた。
    芳三郎の娘は『さより』だ。違う。
    『おゆき』のことで、花札のことらしい。
    ■開かずの壺
    3,000両の賭博は怖すぎる。
    やめて正解だと思う。
    ■うらじろ
    優しいだけでは駄目。
    厳しいだけでも駄目。
    何事もバランスだと思った。
    ■紅白餅
    4人による走り比べ。
    泳ぎは大河ドラマの『いだてん』を彷彿とさせた。
    横泳ぎとクロール?
    何となく新太郎が勝つとは思っていた。
    ■みやこ颪
    尚平の新太郎、木兵衛を助けるための戦い。
    本は途中まで。
    でも尚平が勝つと思っている。

  • 駕籠舁き、新太郎と尚平をメインに進む話。
    二人の仲の良さが、読んでいて気持ち良いです。
    同著者別シリーズの、あの損料屋さんが出てきて、思わずニヤっとしてしまいました。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    深川の駕籠舁き・新太郎は、飛脚、鳶といった男たち三人と足の速さを競うことになった。いずれ劣らぬ早駆けの達人である。しかも、深川から高輪への往復のうち帰りの大川は泳いで渡らなければならない。江戸の町は大いに盛り上がり、勝ち札が売りに出された。新太郎は相肩尚平の秘策を胸に師走の町を走る。しかし、道中、同心の大野が卑劣な罠を仕掛けていた…。

    平成20年2月19日~22日

  • 山本一力の江戸深川作品の真骨頂的な作品ですね!本作は、深川駕籠かきの新太郎と尚平コンビを主人公に下町の粋な義理人情に厚い深川の人間模様が爽快です!
    また山本深川作品の損料屋喜八郎なども登場させるなど、他の作品のキャラも随所に惜しみなく登場させるところが、またいいですね!早速、本作の続編もいってみます!

  • 2017.6.1(木)¥220(-2割引き)+税。
    2017.7.2(日)。

  • L 深川駕籠1

    大男の二人組。
    なんだか人間味溢れている。
    足自慢力自慢の大男だけど、無双じゃない。負けて悔しがりリベンジを求め相手をリスペクトしてる。正義の味方でも腕自慢でもなく、体格に恵まれただけの青年の話。粋なオトコたち。

  • かっこいい

  • テンポ良く面白く読めた。でも、終わり方が中途半端。登場人物のこの先が気になったまま終わっちゃった感じ。

  • 男気のある二人

  • 第三巻目「花あかり」を先に読んでからでしたが、第三巻と変わらず、男気溢れる場面が多く、縁起かつぎ、落とし前、啖呵を切るなど江戸っ子チャキチャキの話が満載。読後感はスッキリ。

  • 生き生きした、人々の様子が描かれています。江戸の暮らし、人情が好きな人におすすめ。また、スポーツ小説が好きな方にも。
    冬のトライアスロン!小名木川そば大島村出身の飛脚とか登場でひそかに盛り上がりました!実家のある地域。

  • 粋と面子に拘り格好よく生きていく駕籠屋の2人。美化しすぎとも見えるが、この格好よさを堪能したいから山本一力を読むのだ。とにかく面白い。

  • 男の友情ものとしては、2人で担ぐかごを題材にし、尚且つ駆け比べでの相方に対する信頼感はよく描けていると思うが、多少男の友情を美化しすぎでは…?と綺麗過ぎる内容。

  • 読了日不明

  • 解説に「作家買い」と言う言葉が出て来ました。
    初めて聞く言葉でしたが、確かに内容を見ないで好きな作家の場合は買ってしまいます(笑)
    最近は置く場所がないので図書館で借りているので「作家借り」かもしれません。

    友情と人情たっぷりの山本一力さんもその作家の一人です
    今回も一力さんぽいお話です。
    ちょっと続きの顛末が知りたいかも…

  • 深川の駕籠かき、新太郎と尚平
    息の合ったふたりが出会った、男気ある仲間たち。
    山本作品、長編は安心して読めます。
    ワンパターンだけど^_^;

    「はあん」「ほう」って掛け声が面白いな
    どんなイントネーションなんだろう

  • 相変わらずチャッキリした主人公である。
    間を開けつつも、読みやすく 読了できた。
    駕籠掻きに次々起こる出来事、相肩を思う友情や信頼。
    次巻も楽しみである。

  • 初版本

  • 深川の駕篭舁き・新太郎は、飛脚、鳶といった男たち三人と足の速さを競うことになった。いずれ劣らぬ早駆けの達人である。しかも、深川から高輪への往復のうち帰りの大川は泳いで渡らなければならない。江戸の町は大いに盛り上がり、勝ち札が売りに出された。新太郎は相肩尚平の秘策を胸に師走の町を走る。しかし、道中、同心の大野が卑劣な罠を仕掛けていた…。

  • 06年6/1読了。

  • 駕篭かきというのは現代にはない職業だ。職種としてはタクシーやハイヤーと同じだけど、二人で一組というところが決定的に違うし、そこがこの小説のみそにもなっている。駕籠って乗ったことがないなあ。一度乗ってみたくなった。

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著者プロフィール

1948年高知市生まれ。都立世田谷工業高校卒。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空関連の商社勤務等を経て、97年「蒼龍」でオール讀物新人賞を受賞。2002年『あかね空』で直木賞を受賞。江戸の下町人情を得意とし、時代小説界を牽引する人気作家の一人。著書多数。

「2023年 『草笛の音次郎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山本一力の作品

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