FINE DAYS (祥伝社文庫 ほ 2-1)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396332976

感想・レビュー・書評

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  • 著者の作品3作目にして初の短編を読破。
    きれいな文章に少し不思議な話で楽しめたものの、前2作で読んだ長編のほうが印象には残った。
    1作目「Fine Days」
    ややブラックな話。今少し入り込めなかった。
    2作目「イエスタデイズ」
    タイムスリップ要素のある話。ちょっと消化不良。
    3作目「眠りのための暖かな場所」
    主人公、およびメインキャラクターにうまく感情移入できず。特に主人公は作りすぎていて、根底で「こんな人いないよな。。」ってずっと思ってしまった。
    4作目「シェード」
    この中ではこれが一番好き。物語を聞きながら自身の環境にも思いをはせる描写が素晴らしかった。

    思い返すと、少し物足りなく感じたのは、長編としてもっと深く読みたかったというフラストレーション、それだけ素晴らしい短編が多かったからかもしれない。

  • 読み始めて、以前に読んだことを思い出しました。
    ただ、ストーリーを思い出せなかったので再読。

    ちょっといい感じに作られた本を読んだなーって感じです。
    数年経ったらまたストーリーを忘れるでしょうね。

  • 短編集。恋愛小説とあったけど、どれも不思議な要素をそなえ、どこか物悲しさを感じさせる話だった。けれどそれがよかった。個人的には恋愛小説ではないと感じた。

  • 4つの作品からなる短編集。

    特にミステリーの要素もなくすんなり読める。
    言葉遊びをしているようで、
    巧みな表現が秀逸。

    個人的には、病床につく父の頼みで、
    父の昔好きだった人を探す「イエスタデイズ」が好き。

  • 死の床にある父親から、僕は三十五年前に別れた元恋人を探すように頼まれた。手がかりは若かりし頃の彼女の画。僕は大学に通う傍ら、彼らが一緒に住んでいたアパートへと向かった。だが、そこにいたのは画と同じ美しい彼女と、若き日の父だった・・・。

  • 「眠りのための暖かな場所」が一番好き。途中うまくミスリードされそうになった。あー、その後が気になる!「シェード」は情景がありありと浮かんでくる感じが良かった。老婆の粋な心遣いが素敵。どこか『賢者の贈り物』を思わせる作品だった。本多孝好の短編は秀逸!2010/038

  • 父親から35年前に別れた元恋人を捜すように頼まれた。大学に通いながら彼らが住んでいたアパートへと向かったら、若き日の父だった。

  • 仕事上こういった小説を読まなければいけなくて、正直言っていやいやページを開いてみた本。
    ところが、である。ななな、なんだこれは!面白いじゃないか!

    物語の構成、文章のリズム、登場人物の造形、これらすべてハイレベル。著者紹介を見れば、注目されている若手らしい(といってもそんなに若くないけど)。たまたま僕と感性があっただけなのかもしれないけれど、なんか「宝を発掘した!」って感じ。

    現代の小説ってほとんど読まない、という僕の態度は、実はずいぶん損をしているんじゃないかと思わされた。

  • 恋愛小説というには、少し不思議な物語たち。
    その世界観に惹きつけられました。

  • 切ない気持ちになった。
    恋愛についてきちんと考えたことがなかったことに気づかされた。

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著者プロフィール

1971年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。1994年「眠りの海」で小説推理新人賞を受賞。‘99年、『MISSING』で単行本デビュー、「このミステリーがすごい! 2000年版」でトップ10入りするなど高く評価され、脚光を浴びる。以後、恋愛、青春小説を超えた新しい静謐なエンターテインメント作品を上梓、常に読者の圧倒的支持を得ている。その他の作品に『正義のミカタ』『MOMENT』『WILL』『魔術師の視線』『君の隣に』など。『dele』では原案と脚本を担当し、山田孝之と菅田将暉主演でドラマ化された。

「2021年 『チェーン・ポイズン <新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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